電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

いなくなる

ふみちゃんがいなくなりました。

京急が遅れたわけではありませんし、ふみちゃんの同僚はいつもの時間に私のオフィス前を通っています。ふみちゃんだけがいません。

ふみちゃんに会えないと残念ですが、それと同時にほっとする自分もいます。手が届かないと分かっていても、会ってしまうと忘れられなくなるからです。

ふみちゃんのことは忘れたほうがよいに決まっています。そして、忘れるには会えなくなるしかありません。ふみちゃんを見てしまう限り、決して忘れられません。

「お前、いい加減、忘れろよ」

あちこちからこう言われている気がします。頭ではよく分かっているのですが…いや、こうして何度も同じことを書いているということは分かっていない証拠です。

あさって8日(土)は誕生日です。ふみちゃんに会えなくなったのが神様からのプレゼントであれば、悲しくもあり、ありがたくもあります。

今年の誕生日も当たり前のように1人です。しかも休日となると1日中、誰とも話さない可能性が大です。せめて秘蔵のモルトのボトルを開けようかな。