電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

おばあさん

8時30分に出社するようになって当然、電車の時間が変わったのですが、先月から週に2~3回、自宅の最寄り駅で一緒になるおばあさんがいます。

まだそこまでの年齢ではないのかもしれませんが、孫がいると仰っていましたし、ここでは便宜上“おばあさん”と呼ばせていただきます。

私はまったく気づなかったのですが、先々週ぐらいに「おはよう。よく一緒になるわね」と話しかけられました。

それがあまりにも自然だったので、私もつい条件反射で「おはようございます」と返してしまい、それから顔を合わせればおしゃべりするようになりました。

自宅の最寄り駅から横浜駅まで10分弱、おばあさんは横浜駅からJRに乗り換えるので、その間、たわいのないおしゃべりを楽しんでいます。

ふみちゃんにもこんな風に話しかければよかったのかな。ふみちゃんともこんな風にたわいのないおしゃべりができるだけでよかったのだけど。

しかし、おばあさんも私も何の他意もないのでこのようにおしゃべりできているのであって、ふみちゃんの前ではこのように話しかけることができませんでした。

いまはもう遠くから眺めるだけの存在です。せめてもう一度だけでもふみちゃんの視界に入りたいと思うのですが、仕方ありません、ブサイクですから。

それにしてもおばあさん、

「ズボンのチャックが全開よ」

と周囲に聞こえる大きさの声で言うのはやめてもらえないでしょうか。たぶん今朝、家を出たときから全開だったと思うのですが、このようなことはできれば小声でお願いします。