世の理
「“本当は”ベーシストもモテるんですね」― 契約社員の女性陣にいじめられています。
某新興宗教への出家騒動で注目を集めている若手女優が過去に不倫で悩んでいて、その相手が某人気ロックバンドのベーシストだったそうです。
私がバンドをやっていることを知った契約社員の女性陣に以前「すごーい、モテるんですよね」と言われたことがあり、「ベースだからモテません」と答えました。
ベースは玄人好みの楽器であり、ボーカルのようにフロントに立つわけでもなく、ギターやキーボードのように派手なソロを弾くわけでもなく、上手ければ上手いほど目立ちません。
また、私が演奏しているジャンルがジャズファンクというこれまた玄人好みであり、ライブをやってもキラキラ女子など見たことがありません。
確かにバンドマンはモテる代名詞のように思われていますが、ビジュアル系のボーカルであればともかく、担当している楽器と演奏しているジャンルによっては全然モテません。
バンドを始めた中学2年生の夏、「これでオレもモテるぜ!」と思ったのですが、過剰な期待はあっさりと裏切られました。14歳にして世の理を身を持って理解したわけです。
バンドをやっているからモテるわけではなく、もともとモテるやつが+αでバンドをやっているのです。そういうやつはバンドをやっていなくてもモテるのです。
冒頭の台詞は私に以前、何で結婚しないのか聞いてきた契約社員さんです。何だか悪意を感じるのは私だけかしら。ここで例のフレーズが頭に浮かびました。
もしかしてだけど~♪もしかしてだけど~♪
ちなみに、私には数人のファンや追っかけがいます…全員、男ですが。「ずずずさんのベース、チョーカッコイイっす!」と野太い声で言われるわけです。
性別にかかわらず誰かに好かれることは喜ぶべきことですが、たまには黄色い歓声を浴びてみたいですし、1回ぐらい浴びても罰は当たらないと思うのです。