電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

事業計画書(その2)

ネイルサロンの開業に1,000万円も必要なのかどうか、まずそこに引っかかりました。私はその業界のことを詳しく知りませんが、美容院のような水回りの設備は必要なく、必要なものはせいぜい施術台とソファぐらいでしょうか。

内装工事もそれほど大がかりにならないでしょうし、物件を借りる際の保証金も場所によりますが100万円あれば十分なのではないかと思いました。そもそも、彼女は駅近の路面店という一等地を考えているようですが、そこにこだわる必要性があるのか。

こういうときはGoogle先生です。「ネイルサロン 開業資金」と聞いてみます。ネイルサロンは大きく分けて店舗型と自宅型の2種類があり、店舗型であれば開業後の運転資金も考えて1,000万円ぐらい必要なようですが、自宅型であれば300万円ぐらいで始められるようです。

ネイルサロンに限らず、店舗は場所が命です。入りやすい路面店というのは誰もが狙うでしょう。ただ、ビルの2階以上やマンションの1室などで営業しているネイルサロンをよく見かけます。そういう場所であれば、駅近くであっても賃料などが路面店より安いはずです。

それに効果的に宣伝すれば路面店でなくともお客さんは来るでしょうし、むしろ「知る人ぞ知る」的なプライベートサロンのようなコンセプトを打ち出したほうが女性の関心を引くのではないかと思いました。

「1,000万円」という響きは確かに一区切りで何となく安心感を得られます。しかし、銀行の融資には当然ながら利子がつきます。800万円もあれば十分であるのに、わざわざお金を借りる必要はありません。

というわけで結論。1)融資は受けずにいまの貯金で開業する方法を考える、2)事業計画書は作るが頭の中を整理するためのものとする、3)物件探しなどずずずもサポートする ― 3)はどさくさに紛れて約束させられました。

続きます。