電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

尻尾を巻いて逃げる

世の中にはお金で解決できないことがあるのは事実ですが、99%の物事はお金で解決できると思います。お金で愛は買えませんが、お金がない愛は育たないというのと同じことです。

フリーランスで生きていくことは本当に大変だと思います。それと同時に、組織に属していることがどれだけ楽で恵まれているかを実感します。退職後のことを何となく考えているのですが、常にお金の不安がつきまといます。

私は欲にまみれた俗物です。良い家に住みたいですし、美味しい物を食べながらお酒を飲みたいです。質の良い服を着て、丁寧に作られた革靴を履きたいです。高価な楽器が欲しいですし、ブルーノートにライブを観にいきたいです。

もちろん、彼女も欲しいですし、奥さんもいてくれたらな、と思います。子どももいたら、大変なことのほうが多いでしょうけど、苦労を上回る楽しみがあるでしょう。私は好んで1人でいたいわけではありません。

あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しい…しかし、そう思ったとき、お金がなければなりません。

私がふだん、書籍の制作をお願いしているDTPフリーランスの方です。今日も朝から自宅で仕事をしていたのですが、メールを送ると当たり前のように即レスです。祝日など関係なく、平日と同じように仕事をしています。

仕事柄、DTP以外にもデザイナーやカメラマン、ライター、エディターなど、多くのフリーランスの方々と付き合いがあります。彼らは24時間365日、いつでも受注できるようにしていますし、ほかの仕事を受けているとき以外はいつも受けてくれます。

フリーランスの大変さについては書き始めたら止まりませんし、そういったことをブログなどで書いている方はたくさんいるので、ここでダラダラと書くつもりはありませんが、自分がフリーランスになったらどうなるのかを考えると、不安なことばかり浮かびます。

身代わりとなって退職するという状況に酔う、本当は自分が逃げ出したいだけなのに「ふみちゃんに気まずい思いをさせたくない」とふみちゃんのことを考えているような自分に酔う。尻尾を巻いて逃げるように退職して海外に行っても決してうまくいかないと思います。

しかし、いまはそれでも逃げたい、とにかく逃げてしまいたい…といいながら、逃げる決心もつかないという、とても情けない状況です。

横浜ではもう1週間以上、太陽にお目にかかっていません。梅雨時でもここまで降らなかったような。せめて天気だけでも良くなってくれれば、気分も少しは晴れるでしょうに。