電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

隣の芝生は青い

「夏休み?何それ、美味しいの?」― 1週間とは言いません。2日ぐらいでよいので平日に、みんなが同じように休んでいる土日ではなく、「世の中は仕事しているんだよなあ」と感じながら何もせずに休む時間がほしいのです。

しかし、いま進めている広告営業チームの案件が片付く9月上旬まで休めません。出社して1日中、進めなければならない類のものではないのですが、1日のうちの数時間、瞬間的にピークを迎え、分刻みでメールとファイルをやりとりしなければなりません。

しかも、広告営業チームはいかにクライアントに良い顔をできるか、つまり自分のことしか考えていないため、こちらの都合はお構いなしですし、こちらも「お金を払っているクライアントがいるんだから」と言われたら強く抵抗できません。

これが終わってからのスケジュールを確認してみました。先行して退職する同僚の案件の入稿作業など書籍の仕事が入れ替わりで入ってくるため、数日休むのも難しい状況です。そして、やはり引き継いだシリーズ本の制作が一気にやってきます。

私はいわゆる「地獄のミサワ」的な“オレ仕事できるアピール”“がんばっているアピール”が大嫌いです。そういうこと言っている割には全然仕事していない人をたくさん見てきました。本当に大量の仕事をこなしている人はいちいちそんなこと言いません。

ただ、今の自分の状況はかなりヤバイ気がしています。実際に色々と動き出すのは9月に入ってからですが、このまま受け入れていると貧乏くじになるのが目に見えています。そう、何とかこの状況に対して抵抗するためにも、出社してマネージャーやダイレクターに直接、言わなければなりません。

今日もこの後、デザイナーと外注を予定しているフリーの編集者に来てもらい、打ち合わせすることになっています。とりあえずこの案件について打ち合わせしつつ、何とか他の案件も含めて「ずずずに全部は無理っす!」という話に持っていけないかどうか。

今朝の電車はガラガラ。世の中はお盆休みまっただ中です。快速特急に乗りかえる横浜駅から座れるという奇跡が起きました。そして、ふみちゃんはずっと目の前に。「お盆なのに大変だなあ」と思いましたが、先月、夏休みを取ったようですし、今日もどこかに行ったお土産のようなものを持っていました。

端から見ると、私も結構、充実しているのかもしれません。バンドコンテストで準グランプリをもらったり、ジャズフェスに出演したり、楽しみ方の方向性が違うだけで、他人に羨ましがられる週末なのではないかと思ったりします。要は、隣の芝生は青いということです。

ここにふみちゃんとおしゃべりできる毎日が加わったら何も言うことはありません。それ以上、何を望むべくもないのです。しかし、この壁が高い。今朝も話しかければよかったのですが、あれだけ熱心にスマホを見ていると目が合うこともありませんし、きっかけがつかめません。

電車が空いているであろう明日、明後日、何とかできないものか。