電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

眺めるだけ

都内は最近、人身事故が多く発生しています。今朝もJR京浜東北線に飛び込んだ人がいたようで、JRが軒並み止まり、振り替え輸送を受けた京急がモーレツに遅れていました。

私の定時は一応、9時30分~18時00分なのですが、編集という仕事は時間通りに区切れるものではありません。「○時から○時まで働いた」ではなく、出来上がった書籍で評価されます。逆を言えば、無事に刊行できればどのような働き方であろうと文句を言われません。

デスクワークがメインの通常の会社員であれば、電車の遅れによる遅刻は逐一、報告しないといけないと思いますが、私の場合は10時00分に出社しても誰も何も言いません。そこからいつも通りに仕事を開始するだけです。

前置きが長くなりましたが、今朝は当然、彼女も遅刻したわけです。いつもの電車が遅れると、乗り換え駅で彼女が同僚と一緒にならず、1人だけになります。今朝もすぐ近くでずっと一緒で、ついチラ見してしまいました。

もし、ひと言、話しかけたらどのような反応を示すのか。話しかけられるなんてこれっぽっちも思っていないはずですので、最初はキョトンとするでしょう。それから、こんなブサイクに話しかけられたことに嫌悪感を覚え、逃げるようにその場を離れるでしょう。

もう二度と会えなくなるぐらいであれば、何もせず、いつか会えなくなる日まで遠くから眺めているだけほうがよいのです。