電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

会心の一撃

「そういう視点からの意見が欲しかったんです。ずずずさんみたいな人が来てくれて助かります」― “ずずずは会心の一撃を放った”というドラクエのセリフが頭に浮かびました。

私はコンサルタントの知識や考え方を知りません。しかし、逆にコンサルタントは編集者の知識や考え方を知りません。私が彼らの思考回路に驚いたように、彼らも私の思考回路に驚いたようです。

本当に頭が良い人間は、自分が知らないことを知っている相手を純粋に称賛し、その知識を貪欲に吸収しようとします。そうして新たな知識を身につけていきます。

一方、頭が悪い人間は、自分が知らないことを知っている相手がいることを受け入れず、自分のいまの知識の中から相手が知らないであろうことを探し、何とか上に立とうとします。

前職には後者のような人間ばかりでした。正確に言うと前者のような人間もたくさんいたのですが、みんな辞めていきました。前者のような人間が大切にされないことほど悲しいことはありません。

きょうは早速、印刷会社に入稿し、その合間を縫ってミーティングに参加しました。デスクに戻ると「ずずずさん、チェックお願いします」と紙の束を渡され、てんやわんやでした。

しかし、これが嬉しくてたまりません。誰にも必要とされず、これまでのキャリアで身につけたスキルをまったく活かせなかった1年半を思い出すたびに涙が出そうになります。

仕事を生活のためのものと割り切ることも1つの考え方ですし、それを否定するつもりはありませんが、私はできれば仕事で輝いていきたいと思っています。

こうして仕事を詰め込んでいるとふみちゃんのことを考える時間がなくなります。良い傾向です。そもそも私には仕事しかありませんから。