電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

お盆休み

私はいわゆるお盆休みというものを経験したことがありません。前職の出版社でも、前々職の新聞社でも、夏休みはありましたが、7~9月の間で自分が好きなときに5日間休むような形式でした。

どこに行っても混んでいるお盆に休むより少しずらして休めるのは良いことですし、そうではなくお盆に全体で一斉に休むような会社の友人からは羨ましいとよく言われます。

ただ、私は全体で一斉に休むほうに憧れます。隣の芝生が青く見えているだけかもしれませんが、親父はメーカー勤務で、私が子どものころは毎年必ず1週間休んでいる姿を見ていたため、それが当たり前のように思えてしまいます。

それに、自分が好きなときに休めるといってもなかなか休めるものではありません。休みを管理できない自分が悪いと言われてしまえばそれまでですが、会社として強制的に休まされるのは楽でもあります。

ただ、私が子どものころとは違い、日本でのビジネスが国内だけで完結する企業は少なくなり、全世界とつながるようになっているため、全体で一斉に休む会社のほうがいまは珍しいのかもしれません。

1年に1回のお盆休みに家族で母親の実家の富山に行き、従姉妹たちと海で泳いだり、スイカを食べたり、花火をしたり…お昼ごはんを食べに出たら家族連れを多く見かけ、いわゆる子どもの普通の夏休みのことをふと思い出しました。

子どもに普通の夏休みを経験させてあげられるような普通の父親になりたいと思っていましたが、1人では無理ですし、修行を続けても一向に口から卵を生み出せるようになりません。

今日も淡々と仕事です。