電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

【写真多め】卒業証明書

20代で初めての転職であればいざ知らず、30代の転職ともなれば重要なのはこれまでの実績です。学歴など何の意味もなく、高卒でも優秀な人はたくさんいますし、大卒でも使えない人はたくさんいます。

そのため、転職先に指示された入社前提出書類の中に最終学歴の卒業証明書があったことに驚きました。嘘などついていませんし、信用していないというわけではないと思いますが、まさかこの歳で卒業証明書を取りにいくと思いませんでした。

天気予報で猛暑になると聞いていましたし、午前7時前の日差しの強さで出かけるのをやめようかと思いましたが、今週はずっと暑いようなので意を決して母校まで出かけてきました。

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私が通っていた文学部キャンパスは正門横に記念会堂がありました。入学式や卒業式が毎年行われ、1964年の東京オリンピックでフェンシングの公式会場として使用されましたが、いまは建て替え工事の真っ最中でした。

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正門から教室棟まで緩やかなスロープが続きます。これは昔どおりで安心しました。

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そして名物の立て看板、通称“立て看”です(そのまんま)。京都大学で先日、景観を損ねるということで強制撤去され、それに反対する学生との間で問題になっていましたが、母校は敷地内であれば許容されているようです。

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スロープを上りきった左に文学部の図書館があります。論文を書くために開館から閉館まで資料と格闘したのも今は昔です。

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事務室脇にはいまも休講掲示板がありました。つまらない講義が休講になると大喜びし、そのまま居酒屋に繰り出したのも今は昔です。

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無事に卒業証明書を入手した後、キャンパス内を少し歩いてみました。新たな教室棟が建てられていたり、古い教室棟の壁が塗り替えられていたり、ずいぶんと変わっていました。

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ただ、廊下に貼ってある各種サークルのビラは相変わらずでしたし、書籍の購入などでお世話になった学生生協の場所は変わっておらず、当時のことを少しずつ思い出します。

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唯一変わっていなかったものといえば中庭の時計でしょうか。当時の彼女とこの時計の下で待ち合わせて一緒に講義に出たり、帰ったり…少しセンチメンタル。

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せっかくなのでメインキャンパスまで行ってみました。この講堂はいつ来ても変わらず、絵になります。

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母校に来たからにはここに寄らないわけにはいきません。もし、身近に早大出身者がいたら「メルシーって知ってる?」と聞いてみてください。メルシーは早大生の心の拠り所です。

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「ラーダイ、メンカタでお願いします」― 席に着き、水を持ってきてくれたおばさんに言うことは決まっています。「ラーメン大盛り、麺は固めに茹でてください」ということです。そして、これがラー大麺カタです。

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今どき普通のラーメンが400円、麺の大盛りが+90円なので、計490円です。「金はないが、腹は減る」という早大生の胃袋を支えてきたお店です。ただ、終日禁煙になったところに時代の流れを感じます。

気になる方は「早稲田 メルシー」とGoogle先生に聞いてみてください。早大生と早大OBの身体の一部はメルシーのラーメンによって作られていると言っても過言ではありません。

こういうことでもないと母校に来ることなどないので、転職先にはある意味、感謝です。自分の原点を再確認しました。さて…明日は何をしよう。