電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ぬか床の不思議

ぬか床は不思議です。

昨日の昼過ぎにかき混ぜてキュウリを漬けて、昨夜は帰りが遅かったのでとても眠く、ぬか床を冷蔵庫に入れるのを忘れたところ、今朝起きたらタッパーがパンパンに膨らんでいました。発酵が進んだ証拠です。

最近の家は機密性が高く、室内が暖かいため、ずっと家にいて1日2~3回、ぬか床をかき混ぜられる人以外は冷蔵庫に入れて発酵を抑えるのが常識です。「そうは言ってもまだ4月だから」と油断しているとすぐにぬか床をダメにしてしまいます。

ぬか床を冬眠から起こした先月、ぬかを足して捨て漬けし、昆布や鰹節、干し椎茸、煮干し、唐辛子、山椒、柚子の皮など風味付けの食材を足したのですが、煮干しがかなり少なくなっていました。乳酸菌など微生物が分解したわけです。

科学がまだ発達していなかったころ、微生物が野菜の旨味を増やすだの、乳酸菌が身体に良いだの、誰も何も知りませんでした。それでも何だか野菜が美味しくなるということで続いてきた…というようなことを考えるのがとても楽しいです。

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私はワインが身体に合わず、少し飲んだだけですぐ眠くなってしまうので、ふだんはワインを飲まないのですが、先日、キンキンに冷やした白ワインが無性に飲みたくなり、カブのぬか漬けをつまみに白ワインを飲みました。

うまっ!

ぬか床は生きています。ふだんと違うものを入れるとすぐに味が変わる、例えば風味付けに柑橘類の皮を入れることがありますが、生の皮と干した皮で味が変わりますし、柚子やかぼす、普通のみかん、伊予柑、デコポンなどでも変わります。

このように、何かを作り、それをコツコツと改良していくという作業が私の性に合っているようです。そう考えると、記者や編集者という仕事は天職であり、ずっと続けていきたいな…と時間がある連休に考えるわけです。

きょうはレコーディングの予定でしたが、シンガーの喉の調子が悪いそうで延期になりました。ぽっかりと空いた1日、ぼけーっと過ごすつもりです。

あっ、原稿書かなきゃ…あっ、送られてきた原稿を編集しなきゃ…あっ、バンドのサイトを更新しなきゃ…あっ、母の日のプレゼントを考えなきゃ…。

貧乏暇なしです。