電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ぬるま湯

新聞記者時代は取材で朝から外を駆け回り、午後6時や午後7時に“会社に戻る”という毎日でした。そこから仕事を再開し、朝刊が校了するまで働くわけです。

朝刊が校了するのは大体、日付が変わるころです。良いネタが多く集まり、どれをトップにするか、編集会議という名の各部署の駆け引きが激しくなれば、午前1時を過ぎることも珍しくありません。

私は地方紙だったのでこれでもまだマシなほうで、全国紙ともなればさらに長時間勤務になります。政府が推進する働き方改革に関する記事を書きながら記者は何を思っているのでしょうか。

片や、いまや私は午後6時に“会社を出る”という毎日です。そこから取材や打ち合わせに出かけるわけではありません。仕事を終え、家に帰るわけです。定時外に仕事をしないという考えが徹底している外資系ならではです。

午後7時にはオフィスに残るスタッフもごくわずかですが、転職したばかりのころはそれでも罪悪感を覚えました。「この時間からが本当の仕事じゃないの?」と思ったものです。

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おかげで平日の夜にのんびりと夜桜を眺めることができますし、明後日のライブに備えて弦を張り替えることができます。新聞記者時代からは想像もできないほどのぬるま湯です。

来週、面接が入るかもしれません。そろそろ、ぬるま湯から出ないとダメになってしまいそうです。しかし、それはふみちゃんを2度と見られなくなることを意味します。

春は別れの季節です。ぬるま湯からも、ふみちゃんからも離れるべきときが近づいていることを本能的に感じています。