電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

読者アンケート

「初学者である私にとって文字通り“かゆいところに手が届く”本です。常に手元に置いて読み返しています」

書籍を購入すると読者アンケートのハガキがよくあります。私が昨年、制作した書籍の読者アンケートが届きました。

この書籍が刊行されたのは昨年の5月です。昨年末までに書店の店頭から私の会社の書籍はすべてなくなっていたはずで、購入していただいたのはかなり前になると思います。

それでもこうして読者アンケートを送ってくれたことに涙が出る思いでしたし、実際に目がうるっときてしまい、慌ててトイレの個室に駆け込みました。

いまはまともな仕事を与えられず、昨年に入社して出版社であったことを知らない人には、私服でもあるせいか、派遣社員と思われているようです。

毎朝、玄関を出るとき「このまま出社しないで辞めてしまおうか」と思うことが多々あります。どうせ私がいなくてもマニュアルを見ながら誰でもできる仕事です。

しかし、何とか気力を振り絞って出社してみると、この読者アンケートのような思わぬ喜びを得られるものです。自分がこれまでやってきたことは間違っていなかったのだと気づかせてくれます。

たった1人でもよいので、常に読者に寄り添うような書籍をもう一度、制作してみたいと思っていますが、現状では八方ふさがりとなっています。もう少し、器用に生きられたら…と思う毎日です。

ちなみに、読者アンケートはすべてありがたく目を通しています。これはどこの出版社、編集者であっても同じことだと思います。

そして「お送りいただいた方の中から抽選でプレゼントします。ご希望の商品に○を付けてください」というのもきちんと対応しています。

今回の方は高級フルーツ詰め合わせを希望されていたのですが、残念ながら受付期間が過ぎてしまっていました。もし間に合っていたら、必ずお送りしていましたので。