電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

また1人

書籍の出荷や返品、在庫管理などを担当していたスタッフが退職するらしいという話を小耳に挟みました。

wakabkx.hatenadiary.jp本人に直接聞いたわけではありませんし、あくまでも噂ですが、火のない所に煙は立ちません。彼の中でも緊張の糸が切れてしまったのかもしれません。

私が最後に制作した書籍は昨年の11月末に完了しましたが、他社から刊行されるため、取次や書店とのやり取りは他社が担当します。

本来であれば彼にお願いするのですが、私の会社はもう出版社ではありません。彼は市場に流通していた過去の書籍の返品を捌いていたようです。

それも昨年末にすべて終わり、書籍はすべて断裁されたはずです。彼も言いたくないでしょうし、私もできれば聞きたくありません。直視するには少し辛い現実です。

彼はこれまでずっと書籍を販売してきたそうです。最初は書店に就職し、それから出版社に転職してきたと以前、話していました。

出版業界の表も裏も知り尽くしたエキスパートであり、とても貴重な人材です…ただ、出版社にとっては、です。

繰り返しになりますが、私の会社はもう出版社ではないのです。彼は書籍のこと以外にも担当業務が盛りだくさんですが、私と同じように自身の根幹を否定されました。

紙媒体はこれからまだまだ衰退していくと思います。これが時代の流れであり、進化です。進化は時に大きな痛みを伴いますが、これを乗り越えなければ消滅するのみです。

しかし、紙媒体はもう不要であるとは決して思いません。電子媒体に多大なメリットがあることは重々承知していますが、紙媒体にもそれと同じくらい多大なメリットがあると思っています。

紙媒体だけでもダメ、電子媒体だけでもダメ、それぞれのメリットを上手に組み合わせて相乗効果を生み出せると考えていますし、できればそれに挑戦してみたいと思っています。

書籍出版事業に携わっていたスタッフが1人、また1人と去っていきます。正直言って去ってしまえばどれだけ楽だろうと毎日思っています。

ただ、去るのはいつでもできます。私はもう少しだけもがき続けてみるつもりです。