電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

良いときと悪いとき

長い人生では良いときと悪いときがあります。あらためて言うほどのことではありませんが、悪いときにはどうしても「ずっとこのままではないのか」と思ってしまいがちです。

実際はそんなことなどありえません。いま悪いときにいるのであれば、いつか必ず良いときが巡ってきます。決して長いとは言えない私のこれまでの人生でもそれぞれに直面してきました。

一浪したものの志望校に合格して勉強に励んでゼミのトップになったのは良いとき、教授にも期待されて研究者になろうと思ったものの大学院入試に失敗したのは悪いとき。

新聞社に入って支局のサツ回りから夜討ち朝駆けまで泥臭い取材をこなして本社の経済部に異動し、スクープ賞を何度かもらってエース記者になったのは良いとき。

記者を減らし、紙面の質を落としてでも営業を増やそうという経営陣に反発して干され、中枢から支局に飛ばされる辞令が出て結果的にそのまま辞めることになったのは悪いとき。

出版社に転職して書籍作りの楽しさを知り、その道で一流の著者や腕一本で生きるデザイナー、DTP、私の書籍を気に入ってくれる書店員さんたちと知り合って仕事も順調だったのは良いとき。

いきなり書籍出版事業の廃止が決まると同時に退職合意書へのサインを迫られ、これまでの知識とスキルが活きて異動したものの、これまでのキャリアがまったく活かせない業務で何のやりがいも感じないいまは悪いとき。

毎朝の通勤電車でふみちゃんに出会って会社に行くのが楽しみだったのは良いとき、ふみちゃんに嫌われたのは悪いとき、ということも付け加えておきます。

簡単に振り返っただけでもこんなに山あり谷ありです。いまの悪い状態が決して続くことはないと頭では分かります。ただ、悪いときに良いときがくることを考えるのは難しいのです。

いずれ訪れる良いときに悪いときのことを振り返れるよう、つらい気持ちを少しでも紛らわせるよう、こうして毎日書いています。

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仕事始めの夜はあん肝です。仕事があって、好きなときに立ち飲み屋に寄れて、好き嫌いなく健康な身体で…これ以上を望むのは贅沢なのかもしれませんが、それでも私はもっと上にいきたいのです。