電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

替われるものなら

「ずずずさんはどんなクリスマスイブを過ごしていますか?私は会社のおばさんたちに呼び出されて、スナックでカラオケしてきました」

お見合いでふと思い出しました。5月にお見合いのようなものをした富山の彼女からクリスマスイブに写真付きでLINEが届きました。

その写真というのが、1枚は普通にグラスを持ったものでしたが、もう1枚は会社のおばさんに後ろから自慢の巨乳を揉まれながら歌っている姿でした。

ゴ、ゴクリ…。

私のクリスマスイブといえば、自宅で1人、崎陽軒のシウマイをつまみながら酒をあおっていただけです。会社のおばさんたちといえども、誰かと一緒というだけで羨ましい限りです。

彼女が暮らす地域は豪雪地帯です。関東の人間にとって雪というと北海道や東北のイメージが強いのですが、北陸の雪はものすごく、2メートル以上積もることも珍しくありません。

「横浜だったらホワイトクリスマスで喜ばれるのかもしれませんが、こちらでは大迷惑です」と外の写真も送られてきましたが、一面真っ白でした。

彼女からは週1~2回のペースでLINEが届きます。届いたら当たり障りのない返信をしていますが、私から送ることは滅多にありません。

彼女なら出会いさえあればすぐに彼氏ができるはずで、私になどこだわらないほうがよいとおもうのですが、いかんせん出会いがまったくない場所で暮らしているので、少しでも繋がっていたいのかもしれません。

あらためて言うほどのことではありませんが、人生はなかなか上手くいかないものです。都会にいても何の出会いもないブサイクですから、替われるものならそうしてあげたいのですが。