電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

性別や年齢を超えて

「昨日でラストです。お世話になりました。色々と勉強になりました。ありがとうございました」

年明けにワンマンライブをやることになっていたものの、経営難で急きょ閉店することになったライブバーの店長からLINEがきました。

店長といっても自分のお店ではなく、いわゆる雇われ店長で、突然の閉店はオーナーの意向です。店長も年の瀬に無職になってしまいました。

ただ、自身もバンドマンである店長は、お店のことを真剣に考えていました。ライブハウスで大音量であればそれだけでよいという若者向けではなく、大人がフラッと飲みにきて節度を持って騒げるお店を作ろうとしていました。

ジャズやブルースといった定番の大人の音楽から、私のバンドのようなジャズファンク、ボサノバ、たまにはロックまで、酸いも甘いもかみ分けた大人のバンドが良い意味で気怠く演奏できる雰囲気にしようと考えていたそうです。

私自身、ライブハウスはうんざりで、ジャズバーやライブバーで演奏するほうが楽しくなっています。

「知らずに飲みにきたら何かライブやってる。しかも良いじゃん」― このような感じで少しずつファンが増えていくような雰囲気が好きですし、実際にその流れができつつあります。

まあオレのファンは男ばかりだけどな!

正直言って、経営が厳しそうだと感じていました。なるべく顔を出すようにしていたのですが、いつ行ってもお客さんがいませんでしたし。

私のバンドで少しでも売上に貢献できないかと思っていましたし、実際に2回目のワンマンライブのときには告知を見たまったく知らない方が数人、来てくれて、来年はもう少し…と思っていたところでした。

やっぱり飲食店の経営は難しいな…。

ただ、こうしてできた繋がりは決して無駄ではありませんし、狭い業界ですから、思いもよらないところで活きてくるのではないかと思っています。

そもそも店長は間もなく60歳です。私よりかなり年上で、こうした年上にかわいがってもらったことはとても嬉しいものです…男だけどな!

女性に好かれることはもちろん嬉しいですが、性別や年齢を超えて、人として好かれることは大切ですし、我ながら自信を持ってよいのかもしれないと思ったりするわけです。