電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

サラリーマンは気楽な稼業

「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」― ハナ肇クレイジーキャッツの名曲『ドント節』の一節です。

ブラック企業”といった言葉が一般に知られるようになり、サラリーマンは気楽な稼業などではないという意見を多く目にしますが、それでも私はやはり気楽な稼業だと思っています。

出社して仕事をしているフリをしていればお金がもらえますし、体調を崩して休んでも有休のおかげでお金がもらえます。

私は仕事上、フリーのライターやエディター、デザイナー、カメラマンなどのクリエイターと付き合いが多くあります。彼らを見ていると、サラリーマンはいかに楽かを実感します。

また、景子さんのように自身で起業している人も周囲にたくさんいます。自分だけでなくスタッフのことまで考えなければならない姿を端で見ていて「オレにはできねぇ…」と思います。

本当にひどいブラック企業はありますし、そんなところで無理に働き続ける必要はありません。ただ、組織というもののありがたみはなかなか実感できないものです。

前置きが長くなりました。年明けにワンマンライブをやる予定だったものの急きょ閉店することになったライブバーに昨夜、行ってきました。店長は土下座せんばかりの勢いの平謝りでした。

こちらはあくまでも趣味のバンドでライブをやらせてもらう側ですので、残念ではありますが、責める気持ちなどまったくありません。店長がこれからどうするのか、それが心配でした。

飲食店の経営は本当に難しいと思います。簡単にできそうなイメージがありますが、素人が手を出すものではありません。

繁盛してあちこちで取り上げられるようなお店の影に、その何倍、何十倍もの潰れていったお店があります。

始めるときは誰もが成功しかイメージせず、潰れることなど考えもしません。しかし、実際は1年続けることすらとても難しいものです。個人で会社や店舗を経営している人を見ると、心から尊敬します。

夏休みはあっという間に終わり、明日からまた京急に揺られて出社しますが、行くべき場所、やるべき仕事があるという現状はとても恵まれていると実感しています。