電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

手羽先と母校

「手羽先食いてぇ…」

今日は午後から外部セミナーを受講していたのですが、途中で手羽先発作が起こりました。こうなってしまってはもう衝動を抑えられません。

手羽先といっても串に刺さった焼き鳥屋のものではなく、スパイシーで手が止まらなくなる、いわゆる“やまちゃん”系のものです。

関東でこのテの手羽先を食べられるようになったのはここ数年だと思います。不景気でも名古屋駅前の再開発が活発で、名古屋が注目されていたころでしょうか。

そこから名古屋の喫茶店の独特のモーニングサービスがマスコミで取り上げられ、手羽先やどて煮などの名古屋グルメにも注目が集まりました。

そして、有名な世界の山ちゃんが関東に進出し、名古屋風の手羽先が一気に広まったはずだったと思います。冷たいビールにこれほど合うものを知らなかったとは人生を損してきたと思ったものです(大げさ)。

有名になれば真似されるのがビジネスの世界の掟です。ここ最近、横浜や都内であちこちに出店している“鳥良商店”なるチェーン店があります。

私はいつも基本的に1人呑みなのでチェーン店を避けていますが、とにかく発作を抑えたいのと17時まで250円で呑めるという文字に引き寄せられました。

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正直言ってそれほど期待していませんでしたが、手羽先は美味しかったですし、他のお料理もなかなか良かったです。調子に乗って手羽先を3人前食べてしまいましたし。明るい時間にサクッと呑むには十分でした。

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セミナーの会場がたまたま母校の近くだったので、久しぶりにふらっと見にいきました。学生時代に通った定食屋や弁当屋があり、昔と変わらぬ空気が流れていて妙にほっとしました。

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とはいえ、私はメインキャンパスでなく少し離れたこちらに通っていたのですが。昔は単に“文学部”だったのに“文学学術院”だなんて偉そうに。

人生に“たられば”はありません。「あのとき大学院入試に合格していたら」「大学に残っていれば」を考えるのは詮無いことです。

ただ、楽しそうな笑顔で、文字通り青春を謳歌している学生たちを見て「これでよいのかな…」と思ってしまうことも事実です。

もちろん、彼らも笑顔の裏にたくさんの悩みを抱えているでしょうし、当時の私もたくさん悩んでいました。学生は決してお気楽ではありません。

奥さんと子どもがいて、守るべき家庭があったら、仕事に対する不満など甘えでしかなく、たとえ望まぬ業務であっても歯を食いしばって続けるべきだと思います。

しかし、幸か不幸か、私には守るべきものがありません。「これまでひたすら突っ走ってきたし、もう少しわがままになってもよいのか」と思ったりもします。

昨年から色々なものを引きずり続ける毎日です。