電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

怒り

転職に動くことはひとまず見送ろうと思います。

昨日書いた“ある予定”が今日あったのですが、何だかあまりにも馬鹿馬鹿しくて毒気が抜かれてしまい、怒る気が失せてしまいました。

転職は精神的にも肉体的にも辛いものです。いまの会社から内定をもらったときに「もう2度と転職活動などやりたくない」と思ったことを思い出します。

中途採用において企業は人手が足りない部署への補充を目的としているため「○○ができる人」と欲しい人材像が明確です。

新卒採用は「将来的に○○ができそうな人」と条件を広くしています。いわゆるポテンシャルで判断するわけです。

中途採用ではポテンシャルなど関係ありません。まったく関係ないわけではありませんが、あくまでもオマケであり、そこで判断しません。

また、新卒採用のように一定数の退職者を見越して多めに採用することはなく、原則として1人だけしか採用しません。

さらに、採用の可否を決めるのは人間です。どれだけ優秀な応募者であっても、感覚という曖昧なもので「何となく合わない気がする」と感じられてしまったら不採用です。

そのため、1回の応募で採用が決まるようなことは滅多になく、数回は不採用になるものですし、不採用は4~5回でも精神的に応えます。

転職には強い決意が必要で、怒りはそれにうってつけの感情です。怒りというのは負の感情とされていますが、私は一概にそうと言えないと思っています。

時と場合によって怒りは人を前進させる大きなエネルギーとなります。怒りは決して悪いものではありません。

私が以前、転職活動を続けられたのは怒りのおかげだと思います。そして今回は転職活動に乗り出し、続けられるほどの怒りではまだないと気づきました。

プライベートが上手くいかないことはいつものことですが、仕事まで上手くいかずに毎日、イライラしています。それを表に出すことはありませんが、とても疲れます。

ただ、あくまでもまだイライラであって怒りではありません。このような中途半端な状態で転職に動くと「何となく良さげ」と感じて軽い気持ちで決めてしまい、後悔する姿が目に見えています。

「希望条件などは譲らず、絶対に理想のところに転職する。そのためには時間がかかっても構わない。絶対に折れない」という強い決意を持った上でなければ転職に動くべきではありません。

転職するだけであれば、学生時代の先輩が編集長を務める出版社であったり、古巣の新聞社であったり、行き先はあります。

しかし、それこそ「何となく良さげ」です。出社したらいきなりクビで悠長に転職活動する時間などないという状況であれば迷わず移りますが、いまはそこまでではありません。

馬鹿馬鹿しくて失せてしまう程度の怒りであれば不十分です。怒りを貯める器があふれるまでにはもう少し余裕がありそうです。