電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

退職合意書

「昨日まで一緒に働いていた仲間に退職合意書へのサインを迫ったのは辛い仕事でした」

外出ウィークが始まりました。今週と来週の2週間、大阪出張を含め、ふだんはチノパン男子ですが、スーツ男子と化して外を出歩きます。

週初めの今日、早速、1本のインタビューをこなしてきました。とある外資系企業で人事を担当されていた方です。

同じく外資系で働く人間として“あるある話”で盛り上がったのですが、その途中で冒頭の話になり、昨年の自分を思い出してそこから話せなくなってしまいました。

幸いにも同席していた営業が異変を察知して話を続けてくれましたが、笑顔を取り繕うのが精一杯でした。インタビューが終わりのところで良かったと思いました。

外資系において解雇など珍しくありません。どれだけ実力があったとしても、ポジションがなくなってしまえば解雇です。日系のように雇用の確保を重視しません。

しかし、頭で分かっていても、出社してすぐ解雇を告げられ、人事に呼ばれて退職合意書へのサインを迫られることは衝撃です。あの瞬間は2度と忘れられません。

あの瞬間に自身の中の大切なものが欠け、時間が経つにつれて欠けた部分はどんどん大きくなっていきました。自然に修復して埋まっていくことなどありえません。

あの瞬間から1年以上が過ぎましたが、ちょっとしたことですぐに思い出し、動悸が激しくなります。やはりどこかでリセットする必要があるのかもしれません。