電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

性差

「大丈夫?」― 日本でビジネスを展開する外資系企業のセクハラ研修で“禁句”として挙げられるキーワードの1つです。

突発的なトラブルなど自身の能力以外の理由で業務が集中してピンチに陥っている同僚を目にすることはサラリーマンであれば誰でも一度はあるはずです。

そのようなときに「大丈夫?」と声をかけたことも誰でも一度はあるのではないかと思いますし、そこには何の他意もなかったと思います。

純粋な親切心があるのみ…もし、相手がふみちゃんだったら十二分の下心がありますが、それはさておき仲間が困っているなら助けようという気持ちだけです。

しかし、それがセクハラとなり、訴えられ、解雇にまでつながることもありえます。例えば、男性上司が女性部下に「大丈夫?」と声をかけたとします。

そのとき、女性部下の頭の中では、

「大丈夫?」と言われた → 「君にはできないんじゃないか?」と上司は思っている → それは私が女性だからだ → 男女差別だ!セクハラだ!

という考えに至る可能性があります。

「そんな屁理屈みたいな」と思うでしょうし、外資系といえどもここまでの事例は実際に滅多にありませんが、可能性はゼロではありません。

「極端な例かもしれませんが、こうなることもあるため、注意しましょう」というのが研修の目的です。性差というのはそれだけ繊細な問題であるということです。

なお、このようなときには「私に何か手伝えることはありますか?」と言うのが正解だそうです。言葉とは難しいものです。

私は男女差別などしないよう常に意識しています。仕事面ではもちろん日常生活においてでも、です。私の周りには純粋に尊敬できる女性がたくさんいます。

ただ、性差というものは必ずあると思っています。よく言われるのが「男性脳」「女性脳」といった考え方の違いです。

最新の研究ではこのような脳の違いはないという結果も出ているようですし、それはあくまでも個々人の違いであって、男女の違いではないのかもしれません。

要は常に自然体であればよいということです。男女ともにお互いを見下したり必要以上にライバル心を持ったりせず、自然に接していれば問題が発生することもないと思っています。

いま、あるご夫婦の会話がツイッターで話題になっているそうです。リツイートは4万件を超え、ネットニュースでも取り上げられています。

news.livedoor.com私は単に「くすっ」と笑っただけですが、予想どおり「これだから男は」「これだから女は」という下らない議論に発展しているところもあるようです。

そう言いたくなる気持ちは分からないでもありませんが、男女の性差などよりも仲が良いご夫婦の微笑ましい会話と思いました。

このツイッターを男女の性差の問題としてとらえて侃々諤々の議論をするか、ご夫婦の仲の良さを感じてほっこりするか。受け取り方は人それぞれです。

ちなみに、このツイッターを投稿した女性は元同僚だったりします。実際にとても仲が良いご家族であることを知っているため、ほっこりできたのだと思います。

もし知らなかったら私も女性に対して呆れるようなことを書いていたかもしれません。気をつけないと。