電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

インタビュー

インタビューで大切なことは、素人の気持ちになることと恥を捨てることです。文字にすると簡単なようですが、実際にはとても難しいことです。

広告営業チームに頼まれている原稿の2本目を昨日、書き上げたのですが、音声を聞きながら上記のことを実感しました。

インタビューの相手はある分野のスペシャリストで、インタビュアーも広告営業チームが用意した同等の知識を持った人ということで期待していました。

確かに知識が豊富なようで冒頭のお互いの自己紹介で和やかな雰囲気になりました。しかし、いざインタビューが始まると話がまったく盛り上がりません。

相手がインタビュー慣れしておらず、少し喋っただけですぐに終わってしまうことは仕方ありません。それを上手く喋らせるのがインタビュアーの腕です。

しかし、インタビュアーも慣れていないようで「そうですね」「そうなんですか」で会話が途切れてしまいます。無音が目立ちました。

このインタビュアーほど知識がない私であれば「ここでこう聞く」「これは何を指しているのか」と思うところが多々ありました。

一方、このインタビュアーからは「こんなことは聞くまでもない」「“こんなことも知らないのか”と思われると恥ずかしい」という雰囲気を感じます。

「読み手の全員があなたたちほど知識があると思わないで」と1人しかいない部屋で何度も声に出してしまいそうになりました。

相手は頭が良い人です。素っ頓狂な質問をしたら「このレベルから話してあげないといけないのか」と思いますし、ちょっとした雑談の中に重要な話題が出ることも多くあります。

的外れな質問をしたら怒ってしまう人もまれにいますが、ほとんどの人は優しく、丁寧に教えてくれます。すぐ怒るようでは偉くなれません。

内容的には見開き2ページ分、しかしこれを4ページ分に膨らませる必要がありました。あれこれ調べ、私の妄想を加え、何とか3ページ半の分量になりました。

もちろん、相手の広報が事前に目を通すので、写真や図を入れるなど良きに計らってくれるでしょう。あれ以上、増やすのは私でも無理でした。

インタビューしたいなあ…。