電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

一目見たくて

ふみちゃんをどうしても一目見たくてわざわざ1階まで降りてしまいました。

新しいオフィスは6階でふみちゃんが点になってしまいます。しかも以前のコーヒースペースのような都合の良い場所がありません。

ただ、もちろんふみちゃんに知られてはいけませんし、私の姿など見せることはできません。あくまでもエントランスの陰からこっそりです。

字面だけ見ると気持ち悪いストーカーのようですが、それ以上の行動に出るつもりはありませんし、望みもしません。

ふみちゃんの元気そうな姿を一目見られればそれでよいのです。同僚の方と楽しそうにおしゃべりしていればとりあえず元気なのだろうと思います。

もちろん、風邪気味だったり、すごく大きな悩みを抱えていたり、本当は元気でないのかもしれませんが、私がそこまで知ることはできません。

もしそうであるなら、それが解消してほしいがために毎日お参りしているわけです。ふみちゃんにはいつも目がなくなる笑顔でいてほしいと思っています。

支社長室で支社長とダイレクターが侃々諤々とやりあっています。一瞬、私の名前が聞こえました。私のことが議題の1つになっているようです。

もう好きにしておくれ。