電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

引っ越し

実は週明けからオフィスを引っ越すことになり、今週は業務の合間を縫って少しずつ梱包作業などをしていました。

引っ越すと言ってもフロアが変わるだけで、通勤経路が変わるような大規模なものではありません。ふみちゃんの会社の近くのままでひと安心です。

それでも100人弱の引っ越しは大騒ぎですし、書籍編集部は大量の蔵書があるので大変です。書籍はとにかく重いのです。

企画を立てるために購入した類書など他社本はブックオフに引き取ってもらいました。買取価格が付かなくとも、無料で引き取ってもらえるだけで御の字です。

自社本は各タイトル1点ずつ原本を残し、あとはすべて廃棄です。編集部には見本や献本のために多めに印刷したものがあるのですが、これは売り物ではありません。

売り上げに計上されると大問題ですので、ブックオフに買い取ってもらうわけにはいきません。コンビニの賞味期限切れ食材の廃棄などと同じようなものです。

印刷会社から納品された状態のまま、クラフト紙で梱包された状態のままというタイトルもたくさんありました。もちろん新品です。

しかし、すべて廃棄です。

きちんと数えませんでしたが、大きめの段ボールで50箱ぐらいあったと思います。考え始めると捨てられないため、みんな無言のままで機械的に詰めていきました。

エントランスに積み上げられた段ボールの山を眺めているとまたこみ上げてきましたが、昨夜いっぱい泣いたので今日は泣きません。

世に送り出すことができなかったこと、読者の手に届けられなかったことを心の中で謝ります。ほかのメンバーもきっと同じだったのではないかと思います。

ちょうど1年前に発表された書籍編集部の解体はこれで完結です。私はまだもう少しだけ制作を続けますが、あくまでもイレギュラーな対応です。

これからどうなっていくのか、1年後はもちろん半年後すら分かりません。とにかくもがき続けるのみです。

ちなみに、腰に保冷剤を当てて床に寝ころんでいる男が私の背後にいます。書籍が大量に詰まった重い段ボールを持とうとして、

グキッ!

とやったわけです。無理をしないよう、作業前にあれだけみんなで注意しあったのに、こんなときにまで身体を張って笑いを取りにくるとは。こんな元書籍編集部のメンバーが大好きです。