電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

続・ガンジス川の恋人

「ずずず、ちょっとまずいことになってきたよ」

外出中のイギリス人の同僚から電話がかかってきました。今日は弊社が主催する大規模なセミナーが開かれていて、彼は終日、会場にいるはずです。

セミナーはまだ終わっていないはずで、それにもかかわらずわざわざ電話してきたということは緊急かつ良くない報せだろうと思いました。

ニューデリーオフィスでずずずのことをぜひ欲しいって言ってるらしいんだ」

彼がロンドンオフィスにいたときの元同僚がいまニューデリーオフィスにいて、あちらの情報を伝えてくれたそうです。インドへの異動の話はこちら。

wakabkx.hatenadiary.jp支社長は先週、夏休みでいなかったのですが、その間にダイレクターが独断で東京オフィスからの編集候補者として私を挙げていたようです。

私のことをどう書いたのか詳しく分かりませんが、ダイレクターは私のことを褒めちぎり、ニューデリーオフィスの救世主であるかのように推薦したそうです。

ニューデリーオフィスでは、そんなに優秀で勤勉な日本人であればぜひ来てもらいたいと言っているそうで、すでに支社長に打診しているそうです。

昨日、今日と支社長も終日、外出しているので、私は特に何も聞かされていません。明日はオフィスにいるはずですので、何らかの話があるかもしれません。

今日のセミナーは本来、私も参加していたはずのものでした。実際、製品企画に携わっているスタッフは私以外、全員が参加しています。

しかし、私はダイレクターに来なくてよいと言われました。この部署の中で私だけお留守番です。今日も順調に干されています。

こんな状況がしばらく続くのであればいっそのことインドでもどこへでも行ってやろうかと自棄になりかけます。

守るべきものなど私には何もありません。そのままインドで一生を終え、ガンジス川に流してもらうのも悪くないかもしれません。

「ずずず、自棄を起こすなよ」

電話を切るときに言われました。私の考えを見透かされたようです。ただ、それはよく分かるのですが、そろそろ理性が飛びそうです。

パトラッシュ、僕はもう疲れてしまったんだよ…。