電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

景子さん

「ねぇ、ずずずくん、やっぱりあのコのことが好き?私じゃダメ?」

このひと言だけ見ると「ついにずずずにも春、いや夏がきたか!」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

昨夜遅く、自宅で楽器のメンテナンスをしていたところ、景子さんが来ました。LINEでは頻繁にやり取りしていたのですが、直接会うのは約半年ぶりです。

「景子さんって誰?」― ここ数か月で私のブログを覗いてくださるようになった方はこう感じるのではないかと思います。そこで景子さんについて簡単に説明。

景子さんをひと言で表すならば“超絶美人”です。

女優の北川景子にそっくりなので“景子さん”と書いているわけで、そのまま『JJ』の表紙に載っていてもまったく違和感がありません。

街を歩いているとスカウトやナンパは日常茶飯事、私と並んで歩いていて「こんなヤツよりも俺と一緒に遊ぼうよ」とナンパしてきた男もいます。

間違いなく、これまでの決して長くはない私の人生で出会った女性の中で一番の美人です。老若男女問わず、誰もが「美人だねぇ」と言います。

しかし、景子さんは男。

身体は男、心は女性、いわゆる性同一性障害で“タマはないけどサオはある”というニューハーフです。景子さんより美人な女性は滅多にいないと思いますが、男なのです。

景子さんと初めて会ったのは数年前、私の友人の彼女として、でした。友人はイケメンで仕事もでき「こんな美人と付き合えるのはこういうヤツなんだ」と痛感したことをよく覚えています。

それから数か月後、友人から別れたと聞き、景子さんからは話を聞いてほしいと連絡があり、「別れて弱っているところを押せば自分のようなブサイクでもこんな美人と付き合える可能性が!」というゲスな考えで会いに行き、真実を知りました。

もちろん最初は驚きましたが、新聞記者としてそれなりに見てはいけないものを見てきた私です、「そうなんだ」で済ませたところ、景子さんに惚れられてしまったわけです。

続きます。