電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

オフィスを出る時間

「ヤバい、このままだとまたふみちゃんと遭遇してしまうかも…」。

ふみちゃんと帰りも一緒になることがよくありました。

オフィスの最寄り駅(A駅)から1駅だけ都営地下鉄に乗り、隣の都営地下鉄の駅(D駅)で乗り換えるのですが、D駅で京急に直通する快特に乗れるのです。

D駅から京急に直通する快特に乗れるのは19時の時間帯だと2本です。このほか特急に乗れるものもありますが、横浜方面に帰るには快特のほうが便利です。

この電車に乗ろうとすれば、オフィスを出る時間が必然的に決まってきます。以前はふみちゃんと帰りも一緒になりたかったので、何とかこの電車に乗れるよう、オフィスを出ていました。

しかし、ふみちゃんと一緒になる可能性が高い電車の時間が分かるというのは幸か不幸か、いまはふみちゃんと一緒にならないよう、何とかこの時間を避けるようになっています。

今日もこの時間より少し早めにオフィスを出るつもりでしたが、帰り際にOSの更新が始まってしまい、終了を待っていたらふみちゃんと一緒になる可能性が高い時間になっていました。

ふだんであればさらに帰りを遅らせるのですが、今日は帰りに楽器屋に寄ってベースの弦を買うつもりでした。横浜駅前のイシバシ楽器の営業時間は20時30分までです。オフィスを出ないと間に合いません。

仕方なく、この時間にオフィスを出ました。裏口から出ることは当たり前ですが、さらに少し遠回りをして、ふみちゃんがいないかキョロキョロしながら駅に行き、電車に乗りました。どう見ても不審者だったと思います。

ここまで気を付けなくてもよいのだろうと思います。ふみちゃんは私のことなど何とも思っておらず、私の自意識過剰なのかもしれません。

しかし、ほんの一瞬でも、ふみちゃんに「あっ、あの人だ…」と思わせることはできません。私がふみちゃんを大好きであることは自分勝手な想いであり、ふみちゃんには何の関係もありません。

ふみちゃんがそれまでと同じ、私のようなブサイクなど存在しなかった毎日を送れるように気を付けることは私がやるべきことです。これはいくら注意しても完ぺきがありません。

幸いなことに、ふみちゃんと一緒になりませんでしたし、気付かぬうちにふみちゃんに私の姿を見られたということはないと思います。無事にベースの弦を買うこともできました。

日曜日はライブです。イベントに出演するのですが、対バン(一緒に出演する他のバンド)が超個性的なのです。気合いを入れるためにも、いつもの弦より高めのものを買いました。

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いつもの弦は練習用に3~4週間で使い捨てるため4本セットで900円です。それが今日買った弦は4本セットで4,980円です。ベースの弦、高いよ…。

ただ、弦の張り替えと同時にやるメンテナンスの時間が至福のひとときだったりします。このときだけ何もかも忘れて無心になれます。

楽器をやっていて良かったとつくづく思います。これがなかったら、私はとうの昔に爆発していたでしょう。バンドメンバーや声をかけてくれる人たちに感謝する金曜日の夜です。

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