電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

幸せそうなご家族

最寄り駅からオフィスまで歩いていると毎朝、とても幸せそうなご家族に会います。

双子と思われる男の子と女の子、いつも抱っこしてもらっている女の子の3人の子どもを連れたご夫婦です。たぶん、出勤前に保育園に預けるのでしょう。

子どもたちは何事にも興味津々のようで、何かを見つけると立ち止まったり座り込んだりしています。この前はアリの巣をじっと見つめていたようです。

しかし、ご夫婦は決して怒らず、いつもニコニコしています。その気持ちが伝わっているのか、子どもたちもいつも笑っています。

出勤前で急いでいるだろうに、子どもたちがそうなることを見越して早めに家を出ているのかもしれません。気持ちに余裕があるのでしょう。

私もこんな家庭を築いてみたいといつも思うのですが、もちろん1人で築けるわけではなく、相手がいない私には不可能なことです。

常にニコニコしているわけではなく、怒ることも当然あるはずです。「お前は知らないだろうけど、子育ては良いことばかりじゃないよ」という声がモニター越しに聞こえてきます。

ただ、少なくとも毎朝、私とすれ違うときはとても幸せそうな雰囲気に包まれています。オフィスへの足取りが重いのですが、そのご家族を見たときだけ心が和みます。

小さな子どもにとって頼れるものは親しかいません。それが分かるから親もがんばるわけです。3人もいると大変でしょうけど、励みにもなるのでしょうか。

私にも守るべきものが何かあればもっと違っていたのかもしれません。