電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

飼い殺し

「それについては2人で打ち合わせして大体の方向性を決めてあるので」

毎週木曜日の午前中は全体ミーティングがあります。こちらは営業が主導しているので、さすがに私を外すようなことはありません。

ただ、ある件について営業から「ずずずさんはどう思いますか?」と話を振られたのですが、ダイレクターが冒頭のひと言で遮ってしまいました。

打ち合わせなどしていませんし、方向性についても何も聞いていません。ダイレクターはミーティングでの私の発言すら許さないつもりのようです。

マーケティングのダイレクターから、私を譲ることを断られたと連絡がありました。大した仕事を与えず、このまま飼い殺すことにしたのでしょう。

そういうつもりであれば仕方ありません。人生におけるこういう時期に入ったのです。ダイレクターが替わるまで耐えるのみです。

今朝のふみちゃんはいつもの同僚と2人だったのですが、大きな身振り手振りで楽しそうに話していました。あんな楽しそうに何のことを話していたのか。

私にも目がなくなる笑顔を向けてもらえたら、と思っていましたが、それはこれまでもいまも、今後もありません。ブサイクには過ぎた望みです。

プライベートも仕事も暗黒期に入りました。よりにもよってもうすぐ誕生日だというのに、暗い気持ちで過ごすことになりそうです。

黄色の蛍光ペンで斜線を引くことだけがいまの私の唯一の楽しみです。

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