背負い投げ
ふみちゃんの夢を見ました。
背負い込んだ原稿2本のうち1本が想定していた以上に難航し、ベッドに横になったのは今朝の午前4時でした。2時間だけでも眠らないよりはマシです。
ただ、熟睡してしまうと起きられる自信がないため、完全に落ちないようにうつらうつらしながら横になっていました。このような中途半端なときに夢を見ます。
電車に乗っているのはなぜかふみちゃんと私の2人だけで、ふみちゃんは私の隣に立っていますが、スマホをずっと見ていて私がそこにいることに気づいていません。
そしてオフィスの最寄り駅に着いて降りるとき、ふみちゃんは私の身体をすっと通り抜けていきました。ふみちゃんにとって私は存在すらしていないわけです。
私も降りようと思ったものの足が動かず、そのまま電車に乗り続け、真っ暗な闇の中に吸い込まれていくところで目が覚めました。
以前も同じような夢を見ましたし、夢を見るというとふみちゃんの夢ばかりです。自分で考えている以上に潜在意識にふみちゃんがいるのかもしれません。
今朝もコーヒースペースから眺めていて、実際はすぐそこにいるのに、ものすごく遠くにいるように感じました。その距離は拡がる一方です。
早く忘れてしまいたいのに、逆に想いは募るばかりです。しかし、もう何もできない現実を思い出し、考えなくて済むようにアルコールに逃げます。
昨日背負い込んだものはあっという間に膨れあがりました。どれだけ溜め込んでいたのかと呆れますが、口を動かす前に手を動かします。
届いたら背負って投げ、次が届いたら背負って投げ…仕事に追い立てられていればふみちゃんのことを考えなくて済みます。
ただ、この仕事はDTPが作業している間、待ち時間が発生するため、その瞬間にすぐふみちゃんが頭の中に入り込んできます。そしていまはちょうど待ち時間です。
早くゲラを上げてくれないと気が狂ってしまうよ。