電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

背負い込む

「借金はあと何本ですか?テープ起こしと事前資料をくれれば書き直します。それとも戻ってきたものをゲラにしたほうがよいですか?」

言っちゃった…。

何で自分から苦労を背負い込んでしまうのか。いくら困っているからといって私には別の仕事も山ほどあるのだから手を出さなくても。

それでも社内で困っている仲間がいて、私がそれを解決できるのであれば、助けてあげたいと思ってしまうのです。

“借金”というのは本物のことではなく、営業から急かされている原稿のことです。ちなみに私の借金はすでに完済しています。

雑誌チームの編集長が抱えている借金はまだ20本ぐらいあります。それをクライアント確認を含めて2週間で校了までもっていかなければなりません。

校了日から逆算して、手を出さないともう絶対に間に合いません。いてもたってもいられず、つい編集長にメールしてしまいました。

私がここまで手を出したことがボスにバレれば、冗談抜きでクビになると思います。外資系というのはそういうところなのです。

私は目先のことにとらわれるのが嫌いです。しかし、いまは目先のことしか考えていません。もしボスにバレてクビ宣告されたら、そのときに考えます。

何があっても顔色一つ変えず、能面のようだと言われる私ですが、内面は感情の赴くままで動く短絡的な人間です。

とりあえず明日の朝までに原稿2本を書き上げます。