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電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

美人に好かれる

「あら、私、ずずずさんのこと好きよ」

営業に美人がいます。学生時代はミスコンで準グランプリになったり、モデルをしていたり、シャンプーのCMのオーディションで最終選考に残ったことがあったりしたそうです。

印刷会社の営業さんをはじめ社外の人々の間でも評判になっており、誰もが「キレイな人だなあ」と呟いてしまうような正統派の美人なわけです。

ただ、性格は男勝りというか姉御肌というか、納得できないことは相手がボスであっても遠慮なく噛みつくタイプです。彼女のマネージャーがたじたじになっているところをよく目にします。

仕事スタイルも“営業らしい営業”で「金とってくるのが営業の仕事で、こっちは金とってきたんだから、それ以外のところはそっちの仕事でしょ」といった具合です。

そのせいか、編集部をはじめ各部署で要注意人物として認識されています。小冊子など印刷物を制作する際、編集部が手伝うのですが「あの人とは2度と一緒にやりたくない」と誰もが言います。

クライアントの細かい要望を詰めていなかったり、制作工程を理解していなかったり、彼女と仕事をした後はみんな精根尽き果てています。

そのため、繊細な人間が集まる編集部の中でも特に繊細な部類に入る私が彼女と馬が合っていることに誰もが驚きます。「ずずずが最も苦手とするジャンルの生き物だろう?」と言われます。

確かに苦手なタイプですが、新聞社の営業を見てきた私の頭には「まあ営業ってこんなもんだよな」という基準がありましたし、前評判があまりにもひどかったので「それに比べれば」と思いました。

それに、制作工程を教えれば理解してくれますし、確認してほしいことをきちんと伝えればしっかりと確認してきてくれます。何よりクライアントと良好な関係を築いているので、制作側の要望が通りやすいのです。

必然的に彼女専属の制作担当になり、彼女も売り上げが上がって私の仕事ぶりには大満足で、いまでは社内で良いコンビと認識されています。

そんな彼女が私のことを好きだとよく言います。からかっている or 同僚として、と思っていたのですが「付き合うのも全然アリだし、むしろ付き合いたいし」と言います。

「まさかずずずについに春がきたか!」と思った人は気が早いです。天性の芸人体質の私にオチがないわけがありません。1つだけ条件が付きます。

「ただし、結婚していなければ」

さすがに不倫はいけません。「いまの旦那はどうでもいいし、離婚したら結婚してくれる?」と言われますが、冗談でもそんなことを言うなと説教しています。

子どもも1人いるので、父親と離ればなれにするな、と説教すると「本当に真面目だよねえ。でも、そういうところが好き」とまたからかわれるわけです。

景子さんもそうですが、美人もここまでくると男の容姿など本気でどうでもよいのかもしれません。景子さんは少し特殊な事例ですが。

ふみちゃんにも私の仕事ぶりを見てもらえたら少しはマシだったのかもしれない、と思ったりもしますが、そんな機会は絶対にないわけで。果汁グミを食べてもうひとがんばり。

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