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電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

生き残り

「You It is the survival of planning and editorial team.(君が書籍編集部の生き残りか)」― シアトルから来日したお偉いさんとの面談で開口一番、こう言われました。

表情や口調は穏やかで、悪意があったわけではないと思いますが、胸に突き刺さるひと言でした。「ポジションがなくなったにもかかわらずなぜいるのか」と言われた気分です。

お偉いさんはとても早口で、イギリス人の同僚にして「たまに聞き取れないことがある」と言わしめるほどです。私の英語力では7割ぐらいしか聞き取れませんでした。

自身の英語力の低さに久々に歯ぎしりしました。まず日本語で考えてから英語にする、という頭の中のワンテンポがもどかしくて仕方ありません。

ワンテンポといってもコンマ何秒です。しかし、ビジネスの場で、しかも早口の相手に対しては数秒の差となって現れてしまいます。

私が何か言おうと思った瞬間にお偉いさんの言葉がかぶってきます。約20分間の面談で私が話せたのは3~4分だったのではないかと思います。

外資系で普通に働くのであればともかく上にのし上がろうというのであれば、英語が堪能でないとお話になりません。必要最低限の条件です。

私のいまの英語力でもそれほど大きな問題はありません。しかし、ここぞというときの瞬発力のようなものがネイティブや帰国子女の同僚と比べて差があります。

コンマ何秒という小さいようでとても大きな壁を乗り越えなければなりません。コテンパンにやられて、あらためて英語の重要性を痛感しました。

お偉いさんにとっては極東のちっぽけな島国でのビジネスであり、市場規模も主戦場の米国と比べものにならないほど小さなものです。

しかし、日本法人のスタッフは毎日、必死でがんばっています。簡単に切り捨てられるわけにはいきません。去っていった仲間の無念もあります。

お偉いさんは「2020年」を繰り返しました。「それまではガマンしてやるぞ」という意思表示です。3年間は長いようであっと言う間です。

そのときまでブログを書き続けていられるのか分かりませんが、少なくとも導火線に火をつけられてしまったことを実感した夜です。