電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

アノ声

毎日忙しく働いているサラリーマンにとって最大のご褒美 ― それは休日の二度寝です。いまの季節、ぬくぬくとしたベッドに再び潜り込むことに至福の喜びを感じます。

特に私はこれまで遅寝遅起きで仕事をしてきたにもかかわらず、年明けからの異動で早起きを強いられるようになり、平日はいつも「もう少し眠りたい」と思いながら無理やり起きています。

異動前の出社時間は“だいたい午前10時ごろ”という適当なもので、午前8時ごろにのんびり起きていました。それが異動後は午前8時30分出社が必須となり、午前6時すぎに起きています。

以前は午前6時過ぎに目が覚めようものなら「まだあと1時間以上眠れる」と二度寝していました。それがいまやそのまま起きなければならないのが辛いのなんの。

この生活を始めてから約1か月、目覚ましをかけなくても午前6時過ぎに目が覚めるようになりました。しかし、今日は日曜日。至福の二度寝が許されます。

ただ、なぜか「そういえば昨日から洗濯物を外に出しっぱなしだった」と気づいてしまったのです。そして、天気予報で今日は雨が降ると言っていたことを思い出したのです。

これが間違いでした…。

何も考えずベランダに出たところ、お隣から“アノ声”が聞こえてきました。いわゆる喘ぎ声というやつです。ベッドがきしんでいる音も聞こえます。

何度か顔を合わせたことがありますが、お隣は若い夫婦です。そういうことをしていても何の問題もありませんし、私も何か言うつもりもありません。

ただ、できれば音は聞かせてほしくなかったの…。うちのマンションは鉄筋コンクリートで音が漏れることはまずないので、ほんの少しかもしれませんが、窓を開けていたのでしょう。

眠れねぇ…。

そのまま聞き耳を立てることなどせず、すぐに部屋に戻って窓を閉めましたが、完全に覚醒してしまいました。せっかく至福の二度寝ができると思ったのに。

仕方ない、朝イチで買い物に行って、時間がかかる煮込み料理でも作ることにします。恵まれないブサイクに愛の手を差し伸べてくれる天使を(以下、略)。