電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

クライスラー

「おや、ずいぶんとご無沙汰の人が」「ここで一緒になるなんて珍しいね」― 昨夜はKEIKYU LOVE TRAINを途中下車し、1人でふらっと古いバーで飲んできました。

ハートのつり革を見て「かわいい~」とキャッキャしていた若いカップルを見るに堪えられなかったのです。次に乗るときは精神が崩壊しているかもしれません。

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クライスラー』は1950年に開店した、バー発祥の地と呼ばれる横浜で最も古いバーです。進駐軍の兵士が我が物顔で闊歩するなど、戦後の混乱がまだ続いていたころです。

JR関内駅周辺には『カサブランカ』『ノーブル』というカクテルコンペの世界大会で優勝したバーテンダーのお店を中心にたくさんのバーがあります。

新聞記者だったころは翌日の朝刊の校了後にこれらのバーにふらっと寄ってカクテルを1~2杯さっと飲んでさっと帰るということをやっていましたが、どうしてもラブラブカップルが多く、凹むのです。

その点、クライスラーは先日紹介した横浜の魔窟・福富町にあるため、ラブラブカップルがなかなか近寄れません。客層も私より年上ばかりなので、それほど騒がしくなく、静かに飲めるのです。

といっても、ずいぶんと足が遠のいていたのでマスターに冒頭の台詞を言われたわけです。たまたま一緒になったのは人生の大先輩としてお世話になり、横浜で活躍しているジャズピアニスト(73歳)です。

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大先輩がジョニーウォーカー黒ラベル、いわゆるジョニ黒の水割りを飲んでいたので、同じものをもらいました。マスターや大先輩が若かったころは1本1万円以上していたそうです。

お2人とも私の親父より年上ですが、私のような若造にも気さくに話しかけてくれます。若い女性には好かれませんが、動物と年配の方々にはモテるのです。

「女子にモテないぐらいで悩んでくだらない」― お2人と話しているときにそう思いました。人生を達観しつつある大先輩と接していると肩の力がすーっと抜けていきます。

…が、今朝またふみちゃんを見てしまい、悶々としています。人生を達観するにはまだまだ修行が足りません。