内通者
昨日、ある社員の退職アナウンスが流れました。退職自体はさほど気にすることではありませんが、退職後の行き先を知りたがることと、それを調べて嬉しそうに吹聴する人間がいることはサラリーマンの常です。
私のもとにも退職後の行き先の情報が流れてきました。なんと私が先週末にヘッドハンターから提示された企業でした。
内通者はこいつか…。
当人に聞いてみたいところですが、そのためには私の情報も話さなければならず、NDAを結んだので話すことはできず、そもそも向こうもNDAを結んでいるはずなので話してくれるわけがありません。
ヘッドハンターは私たち社員より前に解任のことを知っていたような気がします。彼らの情報収集能力はすさまじく、それを知っていたからこそ私に接触してきたのかもしれません。
昨夏以降のゴタゴタは当然、知っているはずなので、ヘッドハンターは今回の退職者や私以外にも接触しているでしょう。そもそも、私に接触してきた人物とは違うヘッドハンターも群がっているかもしれません。
転職しようと自分からエージェントに接触する人は防げませんが、転職する気がないのにヘッドハンターの話を聞いて心変わりするのは防ぎたいところです。
経営難に陥った日本企業を安く買い叩いて高く売りつける外資系ファンドの暗躍を描いた『ハゲタカ』をふと思い出しました。ヘッドハンターが売買するのは人である分、ハゲタカの印象をより強く受けるのです。