読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

衝撃の事実

仕事

イケメン君にいじめられています。

私がタバコを吸いにいこうと席を立つと後を追ってきて話しかけてきます。教育係の女性をおばさん呼ばわりし、香水がきついだの、手を触られただの、デスクにいるときとは大違いです。

また、カスタマーサポートの中では○○さんが良いだの、1か月間でモノするだの、一緒になった派遣スタッフを何人も食ってきただの、朝から聞きたくない話題ばかりです。

しかも、ブサイクの被害妄想と言われたらそれまでですが、どうも私を自分より格下と見ている節があります。必ず「ずずずさんはこんなことないよね」とひと言、付け加えてくるのです。

やはり、これまでの派遣先の男性陣から反感を買ったのは単にイケメンだからというだけではないようです。カスタマーサポートのマネージャーだけには伝えておこうか。

「こんなこと言わないでね」― 顔色を読んだのか、口止めしてきました。それならそういうことを言わなければよいのですが、何か問題が起こりそうなのでやはり伝えておこう。

…ふと気づきました。なぜタメ口?私は別にタメ口など気にしませんが、それでも昨日会ったばかりの先輩社員にタメ口というのは、社会人としていかがなものかと思います。

そして、衝撃の事実が発覚します。

「ところで、ずずずさんはどこの派遣会社からきてるの?」

待て、君は私のことを派遣スタッフだと思い込んでいるのか?私服だから?いや、でも編集部はみんな私服だし。まさかブサイクだから?ブサイクは非正規社員だと思っているなら、それはそれで衝撃だよ。

何だか愉快なキャラのようなので、編集部のアシスタントが登録している派遣会社を伝え、正社員であることはひとまず秘密にしておきました。われながら性格悪い、これだからモテないのかもしれません。

ただ、真面目な話、女性関係で問題を起こされるのは非常に困ります。特にカスタマーサポートのほとんどは女性なので、カスタマーサポート崩壊ということもありえないことではありません。

とはいえ、違う部署のことに首を突っ込みたくありませんし、突っ込むべきことでもないのです。外資系で自分のポジション以外のことに手を出すと評価が下がるばかりで感謝されることなどありません。

何だか面倒なことにロックオンされてしまった気がしています。ブサイクは往々にして面倒を引き寄せる星の下に生まれているのです。