電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

青春

過去に戻ってやり直せたら ― 私はよく考えます。短くはないものの決して長くもないこれまでの人生、良いことなどありませんでした。いつも後悔してばかりです。

あの日、あのときに戻ってやり直したいと思ったことがない人などいないはずです。誰しも1度は考えたことが必ずあるでしょう。人間は後悔で作られている生き物です。

しかし、良い思い出も少しはあるものです。私にとっては大学時代です。好きなことを思いっきり勉強して、サークルで真剣にバンドをやって、大学生だったころは楽しかったと思っています。

もちろん、嫌な思い出もあります。4年間ずっと片想いしていた同級生に振られたり、大学院に進めず研究者の道を絶たれたり、思い出すだけでいまでも落ちます。

ただ、ほんのわずかな良い思い出のおかげで大学時代を思い出すことができます。その前後は、基本的に思い出したくないことばかりです。

昨夜、大学時代のサークルの先輩や同期と新年会を開きました。「青春」という言葉が好きではありません。しかし、昨夜は青春という言葉が心地良く感じる集まりでした。

いまは全員、それなりの地位にあり、それなりの金を稼いでいるのですが、あえて大学時代によく行った安い居酒屋に集まり、発泡酒をあおってゲラゲラと笑ってきました。

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大学は高田馬場で、もちろんそこでもひたすら飲んでいたのですが、昨夜はそれと同じぐらいよく飲んでいた新宿で集まりました。何だかんだで全員、新宿は久しぶりでした。

大学生のころは居酒屋の閉店時間で追い出されるまで飲み、ファミレスで始発を待っていましたが、いまは〆のラーメンを食べても電車で帰れる時間に解散です。

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ラーメンも当時はいちばん安い普通のものしか頼めなかったのが、いまはすべてをトッピングしたいちばん高いラーメンやチャーシューメンを頼めるようになりました。

生協で1袋30円で売っていたパンの耳で空腹を満たしていたり、電気や水道が止まって部室で暮らしていたりしたときとはえらい違いです。ささやかですが、大人になった証拠です。

そして、飲んだ後に食べたラーメンが腹肉に直結するのも大人になった証拠です…。

当初は四半期ごとに年4回だった集まりが、全員が忙しくなったいまは半年に1回の年2回になりました。数年後には年1回になっているかもしれません。

全員、Facebookでつながっているので、近況はすぐに分かります。Facebookはとても便利です。ただ、つい頻繁に会っていると錯覚してしまいがちです。

たとえ年1回であっても直接、顔を合わせることは重要です。次の幹事は私になりました。次は…ゴキがカラッと揚がったフライドポテトを出してきたあそこにしよう、うん。