電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

普通

「大島薫って知ってる?例の女装男子とかいう人」― 仕事から帰ってきたら景子さんが来ていて、ごはんを食べているときに聞かれました。

ホリエモンこと堀江貴文氏と付き合っていると先日、話題になった人です。性転換手術も女性ホルモンの投与もしていない生粋の男であるにもかかわらず、超絶かわいい“男の娘”です。

知らない人はGoogle先生に聞いてみてください。画像を見て「これが本当に男?」とびっくりするぐらいかわいいと思います。タイプが違いますが、美人度では景子さんと同レベルです。

ただ、この女装男子と景子さんには決定的な違いがあります。この女装男子の根本的な部分は男ですが、景子さんは完全に女性なのです。

景子さんは生まれてから自分のことを男だと思ったことは一度もないそうです。好きになるのはいつも男、しかし自分も男であって、とにかく悩み続けてきたそうです。

この辺について書き始めると長くなりますし、正直言って私には本当の意味で理解できないことなので端折りますが、とにかく辛かったであろうことだけは分かります。

「もし、神様なんていうものがいるのなら、2分の1の確率なのに何で私を男にしたんだろう。私は好きな人の子どもを産みたかったのに。ずずずくんの子どもってやっぱりひねくれてるのかな」

私は器の小さい男です。景子さんのすべてを受け止める自信はありません。景子さんも私も、何か特別なことを望んでいるわけではなく、ごく普通の幸せを求めているだけなのですが。

「普通って何?」と聞かれたところで上手く説明はできません。普通は普通なのです。ただ、世の中の大多数の人は普通に幸せなのではないかと思いますよ。