電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

ライター

「そういえば、ずずずさんは新聞記者だったんですよね。最近のキュレーションメディアの問題やウェブライターとかってどう思いますか?」― 広告営業チームのアシスタントさんに聞かれました。

彼女はAdobeIllustratorIndesignを使えるということで広告営業チームのちょっとした制作物を手がけているのですが、ライターになりたいそうで、キュレーションメディアを含むあちこちのウェブで書いているそうです。

ウェブ上で時事問題に触れると面倒くさいことになるのはニュースサイトを運営していたときに身に染みて分かっているので、ここで触れるつもりはなかったのですが、ほんの少しだけ。

お粗末すぎてお話にならない ― このひと言に尽きます。取材経験がない、Google先生に聞くことが取材だと勘違いしているような人をライターなどと呼ぶのは憚られます。

メディア論が専門の大学教授や記者経験者などがあちこちで意見を述べていますが、その労力すらもったいないと思います。もし現役の記者がいたらその分、本当に価値がある報道に勤しみましょう、とお伝えしたいところです。

私自身も新聞記者時代、相当の時間と労力を注ぎ込んで書き上げた記事をウェブ上で丸っとぱくられたことが何度もあり、いま激おこぷんぷん丸の人たちが何か言いたくなる気持ちはよく分かるのですが。

ちなみに、DeNAの法務部に大学の同期がいます。彼自身、とても優秀ですし、周囲のメンバーも優秀だと以前会ったときに聞きました。つまり、DeNAの法務部はかなりデキる組織なのです。

それなのにこのような問題が起きたということは、単純に知らなかったのだろうと思います。どのようなことをしていたか知っていたら、彼なら必ず問題点に気づき、止めていたはずです。

いまは連日、激務に追われているでしょうし、そもそも聞いたところで社内の状況を話せるわけもないので、真相は分かりませんが、自分がいながらこのような問題が起きてしまったことに対して相当、悔しい思いをしていると想像しています。