電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

最終確認

18時に最後の1社から校了の連絡があり、今回の広告案件のすべてのクライアントから校了の連絡を受けました。これでようやく終わり…とはいかず、これから朝まで最終確認を進めます。

今回、出稿してくれたクライアントは30社で、各社2ページもしくは4ページを充てているのですが、これまで各社のページごとに確認していました。

各社のページごとに確認していたら気づかなかったのに、全ページ通して確認すると気づくことが多くあります。特に細かい統一事項です。

途中で気づいて修正したものも多くありますが、まだモレが多くあります。例えば、インタビューの相手の発言として独立した段落にしているものは行頭下げ、句点ともにナシといったものです。

例えば、次のようなものです。

…ことを危惧する。
IPOは決して簡単なことではありません。創業から数年で上場した企業が目立つ傾向がありますが、上場準備中の企業のうち、上場できるのはそのうちの一握りですし、IPOの過程で労務問題など、さまざまなクリアすべき点も浮き彫りになり、準備に10年以上費やしている企業も珍しくありません」

本文から続いて発言になっているものは句点をつけます。

…は警鐘を鳴らす。「投資家は上場会社を厳しく見ています。創業者自身が利益を得たいだけという姿は自ずと伝わってしまい、そのような企業に投資することはありません」。

発言の後に地のテキストが続く場合は行頭を下げつつ、句点をつけます。

 「営業秘密に関わる問題は企業にとって基礎的な部分です。秘密保持契約を結ぶことは契約書作成の入り口ともいえます。しかし、国際的な潮流などによって、クライアントの関心は非常に高まっていると感じています」。○○氏は米国でのディスカバリー対応から、営業秘密の重要性を特に意識するようになったという。

これはプロのライターやエディターの共通ルールではなく、この冊子を制作するに当たって私が決めた統一ルールです。

全ページのPDFを見るともなくスクロールしていると、こういった見た目の問題が目につくものなのです。これを修正するのはクライアントの許可など不要ですので、バシバシ直します。

実は今日、年明けからの辞令を受け取りました。マネージャーが変わること、ポジションが紙媒体のエディターからウェブのエディターに変わることなどが記載されたものです。

自分が一から携わったものとして、書籍は先月に刊行したものが最後になりましたが、紙媒体で見れば今回の広告案件が最後になります。正確にはまだ年明けも紙媒体に少し関わりますが、進行管理のみです。

執筆から編集まで、ある意味、紙媒体の制作者としてすべての能力を注ぎ込んだものが明日、完了します。嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ちです。

今夜は最後の徹夜です。