電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

深夜食堂

深夜0時から朝の7時ごろまで新宿の路地裏で営業している飯屋、メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないものの、マスターができるものであれば頼めば何でも作ってくれるという設定で、この店を舞台にマスターと客の交流を描くマンガです。マスター役に小林薫でドラマ化もされています。

横浜にリアル深夜食堂と呼ばれるお店があります。京浜急行日ノ出町駅から歩いて数分にある「阿武茶」というお店です。開店は『深夜食堂』よりさらに遅い午前3時“ごろ”で、明け方まで営業しています。

新聞記者時代、職場がこの近辺だったのでよく行っていました。取材対象に夜討ちを仕掛け、会社に戻って原稿を書き、翌日の朝刊の校了作業などをやり、ふと時計を見ると日付が変わっていることなど当たり前の生活でした。

それから飲みに繰り出して2~3件ハシゴした後に阿武茶でごはんを食べ、家に帰ってシャワーを浴びてすぐに出社する、という無茶苦茶な生活を送っていました。私自身まだ20代で気力も体力も充実していましたし、上層部も紙面作りに理解がある人が多く、取材と原稿書きに専念できる環境でした。

しかし、転職して職場が都内になり、さらに定時以外で仕事すると無能扱いされる外資系であるため、体力の衰えも重なって深夜に飲み歩くことなどすっかりなくなりました。いまの仕事もやりがいを感じられるものですが、何だか物足りなさを感じていたのは事実です。

先月から広告営業チームの案件に携わり、出社しようが在宅勤務であろうが自由な感じになり、すっかり夜型になってしまいました。先日、一瞬だけ朝方に戻りかけましたが、やはり夜型に落ち着いてしまっています。

原稿を書くのはもちろん、ゲラをチェックするのは、やはり周囲が静かな深夜に限ります。電話がかかってくることはもちろんありませんし、メールすらほとんど飛んできません。学生時代に論文を書くのも深夜でした。何かに集中するには深夜が最適であるとしみじみ思います。

先日、ふとYouTubeを見ていたら、オススメ動画に『深夜食堂』が出てきて、急に懐かしくなって行ってきたのです。いまは阿武茶まで歩いて12~3分の場所に住んでいるので、午前3時過ぎまで原稿を書き、タバコを買いに外に出るついでに何か食べさせてもらおう、と。

顔を出したのは数年ぶりだったと思います。しかし、親父さんとおかみさんは私のことを覚えていて、ついこの前きたばかりのように「あら、いらっしゃい」と言い、ごはんを食べさせてくれました。午前4時ごろに食べたのはトンテキです。

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昨日、更新した後に寝ないつもりだったのですが、強烈な睡魔に負けてつい寝てしまい、夕方に目が覚めてしまいました。またもや夜型に逆戻りで、眠れないのでゲラのチェックをしようと思っています。ちなみに現在、午前1時30分です。

前職の新聞社、現職の出版社、私は仕事と結婚してしまったのかもしれません。このままプロ独身の道を進み続けるのもよいのかな、とテレビで二階堂ふみを見て考えてしまう深夜です。