電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

香水

「へい、ずずず!僕と会って何か気づかないかい?」― 出社したところで例のイギリス人の同僚に声をかけられました。髪型やメガネは変わっていませんし、パッと見はいつも通りです。強いて言えば、ふだんは私服なのにスーツを着ているぐらいでしょうか。

「香水を変えたんだよ!この香りの違いに気づかないなんて、ずずずは本当に鈍いよ!そんなことじゃ女の子にモテないよ!」― 知らねーよ!何で男の香水に注意しないといけないんだよ!

ふみちゃんの変化ならすぐ気付きます。髪の流れ、ツヤ、色、メイク、ネイル、バッグ、時計、服の雰囲気など、いつも見つめていましたから。そもそも、私は勘が良いので女性のちょっとした変化にすぐ気付くのです。

ただ「髪型を変えました?」「そのネイル、素敵ですね」「キレイな色のヒールですね」など、単なる疑問でも、ほめてもけなしても、女性の外見について触れると、外資系ではすべてセクハラになります。

これは日系でも同じことかと思いますが、外資系ではそのまま裁判で訴えられることも珍しくありませんし、その結果として解雇されることも頻繁にあります。とはいえ、好意を持っている男性に言われたのであれば不問であることは万国共通です。

外国人の中でも、欧米系の男性は食生活や体つきによって体臭がきつく、そのために香水をつけているといわれています。例のイギリス人の同僚にしろ、香水をつけていないときを知らないので本当なのかどうか分かりませんが、弊社の外国人男性はみんな香水をつけています。

今日の都内は爽やかな秋晴れです。朝は空気がひんやりしていたので、薄手のセーターを着ていますが、それでも汗が出ません。これぐらいの陽気であれば、そろそろ私も香水をつけようか。

猫に小判、豚に真珠、ブサイクに香水、とよくいわれますが、外見がブサイクなのであれば、せめて匂いで不快感を与えないように気をつけないといけません。かといって、つけすぎるとそれはまた不快ですので、薄く、かすかに香るぐらいに、ですが。