電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

面接(その1)

職務経歴書に3社以上、記載されていると、どうしても先入観を持ってしまいます。会社都合のリストラだったり、ご家族の病気だったり、自分ではどうにもならない外的要因で退職せざるをえない状況に陥ることはあるでしょう。

しかし、それでも複数社を転々としているのを見ると、本人に何か問題があるのではないかと思ってしまうのです。例えば、嫌なことはやらないとか、困難なことからはすぐに逃げ出すとか、長続きしない理由が何かあるのではないかと不安になります。

退職は大変な労力を消耗します。上長に話すのは気が重く、しかも何度も話さなければなりません。同僚にとってもショックなことですので、職場の雰囲気も悪くなります。事務手続きも面倒くさいです。

何だかんだ言いながらも私がまだ退職を決意していないのは、単純に次がなかなか見つからないということもありますが、退職に伴うあれこれをやりたくないということもあります。前職を辞めるとき、とても大変でしたから。

それに転職先で馴染むのも大変です。仕事内容や社内環境を覚えることはもちろん、それ以上に人間関係を構築していくのに相当の労力を要します。転職直後の苦労を思い出すと、できればもう2度とやりたくありません。

就職と退職の苦労が分かるからこそ、それを複数回繰り返している方を見ると、よほどのことがあったのではないかと思ってしまいます。他人に対して、数少ない情報だけで先入観を持ってしまうのは良くないことですが、「それでもつい…」が本音です。

午後、雑誌チームのアシスタント候補者との顔合わせを担当しました。私の業務に関わることはなく、同席する必要などないと思ったのですが、「ずずずさんの意見を聞きたいから」と編集長に頼まれて渋々、同席しました。

(つづく)