電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

ダイレクターからの打診

「雑誌チームにポジションが1つ空くのだが、そこにどうだ?」― 先ほどダイレクターに打診されました。先週末、急きょ1 on 1のインビテーションが届き、いったい何の話だろうと思っていたら、こんな話だとは思いませんでした。

結論から言うと、断りました。紙媒体のほうがよかろうと思って私に打診してきたようですが、私はひとまずオンラインメディアでサバイブするつもりです。

雑誌チームのメンバーが1人、辞めるそうです。確かに彼女は書籍に対する思い入れが強く、書籍出版事業をやめることに猛反対していたのですが、まさか自分から辞めるという行動を起こすとは思いませんでした。

雑誌といえども、連載終了後に書籍としてまとめることを前提としていますし、著者も書籍化されることを励みに執筆してくれています。雑誌の発行は続けるものの書籍はやめる、というのは片手落ちです。

私は書籍チームのメンバーや自分自身のことで精一杯だったので、彼女がそこまで考えているとは知りませんでした。そもそも、自分の部下ではないので、心配するのも筋違いなのですが。

私が断ったところ、新たに採用するとのことです。書籍チームに退職を迫り、バタバタした揚げ句にそれぞれ別ポジションに異動させ、チームを解体したと思ったら、今度は紙媒体の編集者を新たに採用するとは、さすが目先の利益しか考えない外資系です。

日系企業であれば、簡単にクビを切らないため、あっちを戻してこっちを戻してを繰り返して、上手にやりくりできると思います。こういった不足の事態を想定しているわけではありませんが、上手く回すはずです。

しかし、外資系は「ポジションに空きが出たら採用すればいいじゃん」が基本です。仮に将来、また書籍出版事業が復活することになったとしても、社内に残っている旧書籍チームのメンバーを呼び戻すのではなく、編集者を新たに採用するでしょう。

旧書籍チームのメンバーを呼び戻せば、今度は異動先で欠員が発生するのでそちらで採用しなければなりませんが、書籍の編集・制作、しかも弊社のような専門書の編集者はなかなか見つかりません。

社内にそれができる人間がいるわけですから、わざわざ採用する必要などないと私であれば思うのですが、そうするよりも新たに採用するほうを選ぶのが外資系です。そして、再び書籍出版事業をやめることになればクビを切り、また復活すれば新規採用…を繰り返すわけです。

「ポジションがなくなればクビ、空きが出たら“そのポジションだけのために”採用」― 一見、合理的なようで、またチームを作り直す労力などを考慮するとものすごく非合理的に感じるのは私だけでしょうか。

採用も退職も縁とタイミングです。都合良く進むことなどありません。しかし、もう少し早く分かっていれば、後輩は辞めずに済んだのではないかと考えてしまいます。

組織に属する限り、組織の意向に振り回されるのは仕方ありません。しかもそれが外資系で、さらに全社的に見てまったく重要でない極東のちっぽけな島国でのビジネスであればなおさらです。いい加減、慣れなければならないのですが。