電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

学歴

学歴で人を判断するのは良くないことだと思います。社会人になってから、世間的に知られていない大学出身だったり高卒だったり、さらに高校を中退して最終学歴は中卒だったりするにもかかわらず、抜群に仕事ができる人をたくさん見てきました。

私自身、新卒時の就職活動やその後の転職活動で何度も悔しい思いをしました。文学部というと「夢見がち」「非現実的」「浮世離れ」など勝手なイメージを持たれ、組織に馴染めないと判断されました。

経済学部や経営学部、商学部を出たからといって仕事ができるというわけではありません。少なくとも私が見てきたそれらの学部の学生は、本気で経済学や経営学を学ぼうというわけではなく「何となく就職に有利そうだから」という理由で志望したのがほとんどでした。

もちろん、きちんと学ぼうとしている学生もいました。ただ、割合的に文学部などのほうが「就職も大切だけど、せっかく大学に入るのだから思いっきり学んでみよう」という学生が多かったように思います。

出身大学も同じです。有名大学でなくとも「この大学であれば自分が学びたいことを学べる」という意志をもってその大学を選んだ学生は在学中に必死で学んだと思いますし、仕事もできるはずです。

しかし、いざ就職活動をしてみると、大したことなさそうなのに出身大学が有名というだけで内定を得ていく学生を多く目にします。「あんなのより自分のほうができるはずなのに」と歯ぎしりします。

そして数年後、そのときの予想は当たり、有名大学出身でないものの在学中に必死で学んだ人のほうが良い仕事をしているはずです。私自身が何度もそういう場面に出くわしているのでよく分かります。

でもね、でもね…採用担当を1度でもやってみれば分かるのですが、学歴というものは大きな判断基準となってしまうのです。私のように何度も悔しい思いをした人間でも、無意識的に学歴を気にしてしまうのです。

就職活動のノウハウを紹介した書籍やサイトに「企業の人事は何百、何千という応募者を見てきた採用のプロ」などとよく書いてありますが、そんなものは嘘っぱちです。10~20分で応募者の良し悪しを判断できる人などいません。

採用担当は「自分の判断が間違っていたらどうしよう」と常に不安に思っています。そういうときに学歴というものは自らを安心させ、他人を納得させられる材料になるのです。

例えば、東大出身者を採用したものの仕事ができず、現場から「何であんなのを採用したんだ!」と人事に文句がきた際、「面接で好印象だったし、何より東大出身だから」と言われると、文句を言った側もトーンダウンするのではないでしょうか。

学歴というのは採用担当が責任転嫁するためのものなのです。もし、就職活動中の学生さんがいたら、学歴が理由と思われる不採用であっても、必要以上に自分の存在を否定しないでほしいと思います。採用担当も弱いのです。

ただし、有名大学に合格した学生に優秀な人材が多いということもまた事実です。つまらない受験勉強をコツコツがんばれた人は、仕事もコツコツとがんばれる可能性が高いのです。

採用担当にとっても、人材の採用はある種の賭けです。10~20分という短い時間で判断しなければならない場合、少しでも可能性が高いほうに賭けたくなるのは誰にも責められません。

今月から私の編集アシスタントとして来てくれている派遣スタッフの方、経歴詐称があったりして悩んだのですが、いまになって思えば「東大出身」というのが決め手の1つになり、採用しました。そして、いまは期待以上に仕事をしてくれています。

今回は派遣スタッフさんの採用ということで、正社員採用に臨む担当のプレッシャーとは比にならないと思いますが、私にとっては自分がパンクするかしないかを左右する大きな決断でした。

面接を受ける側にとって「こちらは真剣なのに賭けに例えるとは何事だ!」と思われるかもしれませんが、採用する側も怖くて仕方ないのです。その辺を少しだけでも理解していただけるとありがたいです。

この編集アシスタントが期待以上の仕事をしてくれているからこそ、私も在宅勤務を考えることができています。彼にはまったく関係ない、私個人のふみちゃんに関することが理由であることは絶対に言えませんが。