電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

働く男

帰りにふみちゃんに会わないよう、先週から毎日、21~22時過ぎまで会社に残って仕事をしています。以前は19時前に会社を出ていたので、帰りの電車はてっきり空いているものだと思っていたのですが、むしろ19時台より混んでいることに驚きました。

飲み会帰りと思われる酒臭い人もいますが、ほとんどの人は通常の仕事帰りのようです。私も新聞記者時代は毎日、日付が変わるころまで働いていましたが、日本はこのような人々が支えているのだろうと思います。

明らかに私より年上と思われる人々も多くいます。私は自分より年上の人々を無条件で尊敬するようにしています。「ただ年を重ねているだけ」「老害だ」と言う人がいますし、そういう年長者がいることも確かです。

しかし、やはり自分より1年でも2年でも先に生まれていた人というのは、その分だけ見てきたもの、経験してきたものが自分より多いのではないかと思うのです。もちろん、そうではない年長者もこれまでに見てきましたが、往々にして年長者に教えられることが多かったと思います。

先ほどの帰りの電車でも、40代や50代はもちろん、60代とおぼしき人々がたくさんいました。皆さま、お疲れさまです。そして、自分もお疲れ。

私は年内に8タイトルを刊行しなければなりません。どれも300~400ページの専門書です。当然、自分だけでは無理なので、3タイトルを外注し、2タイトルをアシスタントがメイン、3タイトルを自分1人で制作するよう振り分けました。

しかし、アシスタントがメインのものはもちろん、外注したものもざっと目を通さなければなりませんし、著者やカバーのデザイナー、印刷会社など外部とのやり取りといった進行管理はすべて1人でこなさなければなりません。

さらに、来月からまた地獄の広告案件が入ってきます。マネージャーから「本当に大丈夫か?」と何度も聞かれましたが、その都度「大丈夫です。やれます」と答えました。

「ただし、年内は土日祝日含めて1日も休まず、朝から晩まで働いて、という条件付きですが」という心の中のつぶやきは口に出しませんでしたが。

集中力など何時間も続きませんし、気を抜いた一瞬にすぐふみちゃんのことが頭に浮かんでしまいますが、それでもやるべきことが山積みであれば否が応でもふみちゃんのことを忘れられます。

例えがずれているかもしれませんが、いまは仕事に逃げています。ほんの少しだけですが、仕事をしていれば気が紛れます。誰かの役には立っているのでしょうから、酒や薬に逃げたりするよりはよっぽど良いことではないかと思います。

帰りに横浜駅前のヨドバシカメラで500枚入りのA3用紙を3セット買ってきました。今夜、DTPから上がってくるであろうゲラを出力し、明日もひたすら働きます。ただし、Tシャツと短パンで、ベッドの上でゴロゴロしながら赤字を入れているのは秘密です。