電車の中の恋人

通勤電車で一緒になる女性に恋して散ったブサメンの日常

(後輩の)採用決定

「ずずずさん、合格しました!」― 書籍編集部で唯一、別ポジションへの異動が提示されず、退職が決まっていた後輩の再就職先が決まりました。月曜日に面接を受けた、私の学生時代の先輩がいる出版社です。

後輩に連絡があった後、実は先輩から私にも連絡がありました。面接を担当した役員と編集長、副編集長(先輩)の3人が満場一致だったわけではなく、役員から「ちょっと線が細い印象を受けたが、大丈夫か」という意見があったそうです。

しかし、自主的に持っていった複数の企画案が評価され、決め手になったそうです。企画案を持ってくるよう指示されていたわけではありませんが、私が後輩に「簡単なものでよいから企画案を持っていったほうが話が弾むと思う」とアドバイスしました。

しかも、そのうちの1つは私が温めていた企画です。私はもう、この企画を具体化して書籍にすることはできません。それなら、別の出版社で、別の編集者の手によるものであっても、世に出てくれるほうが嬉しいのです。ただ、先輩には見抜かれていたようで。

私 :ご無理をお願いして申し訳ありませんでした。これで懸案事項が1つ、解決しました。

先輩:うちも即戦力の編集者は必要だから。ところで○○ってお前の企画じゃないか?
私 :な、なんで分かるんですか?
先輩:いや、何となくお前っぽかったから。
私 :決して盗んだわけじゃないですよ。むしろ私が後輩に託したんです。
先輩:分かってるって。うちできちんと世に出すから。

細かい条件などはこれから決めることになりますが、後輩は9月末での退職、10月1日から新しい職場という流れになりそうです。ただ、後輩はすでに詳細な企画案を出すように指示されているそうで、のんびりと有休消化というわけにはいきません。

また、新しい職場には私の先輩をはじめ優秀な編集者がたくさんいます。即戦力として採用されるわけですから、その中ですぐに結果を出さなければなりません。喜んでいられるのも今日だけで、うちにいるより厳しくなると思います。私のメンツもあるので、何とかがんばってもらわないと。

ただ、ひとまず書籍編集部員7人全員、路頭に迷うことなく、行き先を確保できました。別ポジションへの異動を提示されず、自力で転職活動を進めている営業やマーケティングのメンバーには申し訳ありませんが、正直言ってホッとしています。

「ずずずさん、今夜飲みにいきましょう!」― だから、まずは家に帰って奥さんに報告しろ。こっちは案の定というか予想通りというか、懸案のシリーズ本を引き継ぐことになって、それどころじゃないんだ。

ふみちゃんに「がんばったね、偉いね、これからシリーズ本もがんばろうね」とか言われながら、頭をなでなでされたいの…。