電車の中の恋人

酒とタバコと電気ベースと料理とキャリア…まあいろいろ

続・転職エージェント

明日、ある転職エージェントと会うことになりました。中規模程度のエージェントですが、記者・編集などクリエイティブ系に特化しているようで、すでにいくつかの求人をメールで送ってきました。ただ、見てみると“社名非公開”となっているものの、すぐにどこか分かるものでした。

そのエージェント、偶然にも、年明けから独自に転職活動を進めていて9月末に先に辞める同僚がお世話になったところでした。しかも担当者も同じ人物です。同僚から「見た目は軽い感じだけど、確度が高い案件を紹介してくる、なかなかのやり手だと思う」と聞いていたので、会ってみることにしました。会うのは無料ですし。

ひとまずのポジションは確保できましたが、次にいつ、いきなり解雇通告を受けるか分かりません。転職はすぐに決まるものでもないので、安定しているうちに少しずつ動いておくべきかと思います。それに求人を紹介してもらえるうちが華であるともいえます。

昨日も書きましたが、エージェントはボランティアではありません。紹介した人材を採用してもらい、手数料をせしめてなんぼです。キャリアなどを見て、紹介できそうな案件がない、クライアントである企業に紹介しても採用されそうもない人材には見向きもしません。

「残念ながら、現時点では○○様のキャリアやスキル、ご希望に添った案件をご紹介できません。見つかり次第、ご連絡いたします」

この連絡後、案件を紹介されることはまずありません。エージェントにとっての、いわゆる“お祈りメール”です。応募した企業からお祈りされるならまだしも、それ以前の段階のエージェントにお祈りされるのはなかなか堪えます。

最大手や、そこに続く2番手、3番手のエージェントは、テレビCMを流したり電車に広告を載せたり、派手な宣伝をしています。あたかも登録すればすぐに転職先が決まると言わんばかりの勢いです。しかし、絶対にそんなことはありません。

最大手では、1人のエージェントが100人の転職希望者を担当しているそうです。そのエージェントが担当している人材の中でも、採用される確率が高いと思われる優秀な人材に対しては当然、一生懸命対応しますが、優先順位が低い人材にはとりあえずメールで案件を送って終わりです。

転職エージェントも、総務や人事、経理から技術職まで幅広く求人を取り扱う総合的なところと、私が明日会うような1つのジャンルに特化した専門的なところがあります。魑魅魍魎がうごめく中小規模のエージェントの中に、ごく稀にまともなところがあったりするのです。

転職エージェントを利用する際、まず最大手と2番手か3番手のどちらか、あと専門分野に特化した中小規模の計3社に絞るのが最も効率的だと経験上、思います。ひとまず、現時点での自分の市場価値を確認しつつ、もし良い案件があれば応募だけでもしてみようかな。